
みなさま、新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします!
というわけで、
皆さんはどんな年末年始を過ごされただろうか。
僕の年末年始はもう〝痛ぁ~いっ!〟で始まり、
〝痛ぁぁーいっ!〟で終わった。
というのも、昨年年末の29日あたりから、
左の上の奥歯がジンジンと痛みだし、
30日には、その痛みがズキズキに変わり、
夜にはもうガンガン疼いて、どうしようもなくなった。
ボルタレンがあったので2錠飲んだが全然効かず、
ロキソニンも4錠くらい飲んだがほとんど効かない。
それに、年末でどこの歯医者も休みに入っている。
ということは…ひょっとして、
正月明けまでこの痛みに耐えろ、ということ?
それってマジで地獄や、拷問や、リアルSMやんけ!
しかし、痛みもまた、
今この瞬間の事実の現われに過ぎず、
ただ赦して、幻想を兄貴に捧げるだけである、
なーんて悠長なことを言っている場合ではない(笑)
ネットで正月でもやってる歯医者を探す。が、無い。
すると友人が、大阪歯科医師会館が、年末年始の、
緊急な歯痛に対応していることを教えてくれた。
早速調べてみると、朝9時半から受け付けている。
ああ、助かったぁー、兄貴、ありがとう~!
というわけで、大みそかの朝、電車を乗り継ぎ、
桃谷駅の大阪歯科医師会館へ向かった。

朝10時に行って、僕がもらった番号札は29番目で、
ちょうど14番目の人が入って行ったところだった。
あと15人かあ、つらいなあ、と思うそばから、
患者はどんどん増え続け、僕の番が来る頃には、
待ち人数が80人を超えていた。
ちょっと歯が痛いくらいなら痛み止めを飲んで、
なんとか年を越してから歯医者に行くだろうし、
大晦日にわざわざここへ来る人などいないだろう、
と、たがをくくっていたらすっとこどっこい、
大盛況だった。(笑)

待合室はすっごく混雑しているのに静かだった。
それぞれの痛みに耐えているのか、見れば、
みんな頬に手を当て、うつむいている。
で、自分の番号が呼ばれると、ああ助かったぁー、
と言わんばかりの恍惚の表情で診察室へ入ってゆく。
「29番の方!」と、ついに僕の番号が呼ばれた。
診察室では、ずらっと並んだ診察台で、
先生たちや衛生士さんたちが治療にあたっていた。
僕の先生は70歳くらいの男性で、
何も言っていないのに、左の上のこの歯ね、と、
言い当て、撮ったレントゲン写真を見ながら、
嚙み合わせがずれてるな、と呟いたかと思うと、
歯を削りながら、何度もかみ合わせを整えはじめた。
「多分、明日くらいまではズキズキすると思うけど、
ちゃんと治療したから怖がる必要はないからね」
と、頼もしく言っていただき、ホッとした。
また、行きつけの歯科医へ渡しなさい、と、
治療状況を書いた照会状も発行してくださった。

それから、いったん南森町へ戻り、支度をして、
高槻の実家へ帰ったのだが、先生が言った通り、
やはり、ズキズキはあくる日まで治まらなかった。
でも、全然怖くなかった。
〝痛~い〟という感覚にこびりついていた、
治療したのに、どうしてまだこんなに痛いの、
どうしたらこの痛みがなくなるの、という思考が、
先生の「怖がるな!」の一言でぱっと脱け落ち、
ただ〝痛あ~い〟だけがここにあった。
結果、痛くてもそのままで大丈夫なのだ、
と安心していられた。
自分ではどうしていいか分らない痛みに、
全てを見通して的確に治療して下さった先生には
本当に脱帽である。
多分、現役を引退されているだろうこの先生は、
もう二度と会わない僕のような患者にも、
ベルトコンベア式ではなく丁寧にきちんと、
愛をもって対応して下さった。
「ズキズキが二日以上続いたらもう一回来なさい」
と言われたが、幸い、2日目には収まった。
よーし、僕も今年一年、この先生を見習って、
愛をもって生徒たちに接するぞ、
と決意を新たにした、そんな年末年始であった。



