昨夜、香港でも春一番が吹いた。
雹が降る嵐の夜だった。
今日は一日香港でお仕事。
香港人の女の子二人、日本人の総経理と中国人の営業のおじさんと財務人事の僕。
パーテーションでひとつひとつのデスクが区切られたオフィスは静かだ。
今日はずっと篠突く雨で、午後になって少し晴れ間が出た。
さまざまなメールやチャットが入る。
依頼、質問、愚痴、責任の所在。
さまざまなメールを書く。
指示、訂正、日程の調整、攻撃への返事。
まず赦し、兄貴に渡してから一つ一つのメールや文書を処理する。
総経理がある人がちゃんと動いてくれないと愚痴っている。
僕も同じように話に乗る。
相手を訂正する必要はない。
自分の罪悪感を夢の中に投影してみている。
話を聞きながら、ちょっと喜んでいる自分がいる。
すべてはハートが変形して感じているのだとわかる。
すべては自分のハートの愛がびゅんびゅん感じているだけなのだ。
ハートの愛を感じながら仕事をこなす。
兄貴に明け渡しながら普通にしている。
昼から会計事務所へ行く。
チムサーチュイからフェリーで海を渡ってワンチャイまで行く。
すべての景色を赦して、兄貴と一つになる。
〝愛の夢〟
という言葉をふと思い出す。
われらが浅田真央ちゃんがこの曲に合わせて演技していた。
愛のトリプルアクセル。