今日は香港事務所でお仕事。
僕が香港にいるうちに現金のストックチェックをすると言って、
ケリーが金庫を持ってきた。
が、僕が数えると何回やっても金額が合わない。
人民元と香港ドルが机の上でぐちゃぐちゃになり、何が何だかわからなくなるのだ。
最後はケリーに仕分けしてもらって、何とか終了。
金勘定もできないなんて。とほほ…情けない。
必死でお金を数えていると、乙女ののりちゃんから神戸リトリのご案内がきた。
今回は舞子ビラだという。海で遊べるかも。うれしいなあ。
ふと思いついて、赦しをサポートするワークをやってもらえませんか、とお願いしてみる。
兄貴に聞いてみます、という返事が返ってきた。
彼女のことだから、ちゃんと兄貴に導かれて、
きっとすばらしい時間を差し出してくれるだろう。
本当に楽しみだあー。
いつもわがままごめんね。のりちゃん。
というのも、いろいろあって、
周囲が何かと慌ただしさを増し始めたのだ。
6月の決算が済むまで、新たに人を雇うこと、新たに物品を購入すること、
が本社により禁止された。
「人が辞めたのに何で補充したらいけないんだ!」
「このソフトウェアは業務上絶対必要なのに、なんで購入許可が下りないんだ。」
これに対し、
「今売上が減少していて、6月の決算が済むまで経費は使えません。」
この一点張りで乗り切る。
ただ、出てくる罪悪感は即座に赦す(何も起こっていないことを確認する)
「どうにかしようと、あくせくしない。」
と心の中で一言つぶやいてからその時に思いついたことを言う。
相手や物事の背後に、兄貴のイエーィッ!が見える。
そんな赦しの一瞬一瞬を丁寧に過ごしていると、
バキンと今に焦点が合いすぎて、風景がスローモーションに見える瞬間がある。
結局、どうやって業務を遂行するかではなく、
その都度その都度で、どれだけ赦しが達成され、時間が短縮されるかが、
僕がいま遂行すべき真のプロジェクトなのだと分かる。
そういう意味で、職場での毎日は、
兄貴が仕掛ける、大量時間削除の一大プロジェクト期間となるのだ。
とかなんとか言っても、あんましテンション上がらんわあ。
兄貴はかなり張り切っておられるようだが、僕はと言えばなんか、
低血圧の人の朝みたい。(なったことないけど…。)
「はいはい。やりますよ。赦せばいいんでしょ。」
と、二十万円の設備がほしいと、手足をバタバタさせながらだだをこねる部長を前に、
一人ため息をつく僕であった。