土曜日はいつものように朝6時にジムへ行ってから、近くのパシフィックコーヒーへ。
エスプレッソを飲みながら、しばらくぼーっとしていた。
スマホもせず、本も読まず、音楽も聞かず、ただただそこにいて、
〝世界はない〟をかみしめていた。
最近、兄貴自動操縦モードに切り替え、自分で操縦しなくなってからというもの、
日常が不思議とうまい具合に整えられてゆくのを感じている。
マネージャー兄貴が仕事しやすいように、自分は極力出しゃばらないようにしている。
たとえば、スケジュールなんかもあまり自分の都合で走らず、
相手にお任せで行くようにしていると、
最終的にはすごくしっくりした日程に収まっていたりする。
ちなみに、来週のスケジュールはざっとこんな感じだった。
月曜:終日大陸の工場で業務
火曜:午前、銀行の工場査察→午後香港へ移動し、加工貿易投資の人と打ち合わせ
→その後、直接フェリーで珠海へ移動
水曜:珠海で市政府の対外貿易局の人と現場視察→終了後、車で江門市へ移動
木曜:江門市の市政府役人と現場視察→車とフェリーで香港へ移動
ところが、勝手に水曜日の珠海視察を金曜日に変えられていた。
一瞬文句を言おうとしたが、よく見ると、水曜日が1日空くことによって、
珠海に一泊する必要もなくなり、無理な移動もせずに済むことになった。
以前ブログにも書いたが、神戸リトリも、6月末前後のスケジュールを
弁護士によって押さえられていたのが、急に弁護士も東京に来ることになり、
結果、会社のお金で日本へ行けることになった。
ホテルや飛行機も、自分であれこれ策を練るより、ぼーっと兄貴に任せていた方が、
その時にもっとも適した環境が提供されるような気がする。
ほんま兄貴、ごっつぁんです!
以前だったら「兄貴なんかに任せてられないっ。自分でワクワクに動くのだ!」
とやっていたのが、完全〝世界はない〟と兄貴に丸投げできるようになってからは、
自分でせかせかしなくなった。
兄貴に任せた結果、とんでもない羽目に陥っても別にかまわない。
〝やっぱり、自分でやっといた方がよかった〟なんてことも思わない。
〝やはりあそこでひどい目にあっていたから、いまこうなっているのだ〟
と、後で振り返って、納得できる瞬間が訪れるのを知っているから…。
そういう点では、兄貴ってマジで完璧だ。
あれこれ自分で策を講じるのって、
結局「損をしたくない!」という無意識の欠乏感から来ているのだと思う。
そこへエゴが付け込み、恐怖を増幅させてゆくのだろう。
どうせ世界はないのだし。
ない世界に体を脱ぐまでは留まらねばならないのだったら、
楽しみながら実践していこうっと。