金曜日の夜、関西ローカルで放送されている『探偵ナイトスクープ』を見ていたら、
なんと〝天城越え〟体験をしている人が出てきてびっくりした。
探偵ナイトスクープは、視聴者のみなさんが日頃抱いている数々の悩みや疑問について、
ただちに優秀な探偵を派遣し、謎の真相を究明する、という番組で、
関西では超有名な長寿番組である。
僕と同じ〝天城越え〟体験をしているのは、ある自動車修理工場を営む、
ちょっと、いかつい系の男性だった。
彼の言によれば、男女関係なく、相手が見せる何気ないしぐさを見たり、
声を聞いたりした瞬間、頭の中がシュワーッとなり、気持ちよさのあまり、
恍惚状態に陥るのだという。
一旦〝それ〟が来たら、言いようのないエクスタシーに全身が凌駕されてしまい、
何も考えられなくなってしまうというのだ。
ただ、特徴的なのが、性的快感とは無関係であること、相手が男でも女でもそうなること、
そして、そうなる状況に規則性はなく、何の脈絡もなく、突然快感に襲われる、
ということらしい。
それで今回、この男性は、どうして自分は〝そう〟なってしまうのかをちゃんと分析したい
ということで、番組に依頼してきたのだという。
↑販売員の実演を見て〝シュワー〟に襲われはじめた依頼人。
人が見せるちょっとしたしぐさや表情で、ぐわわわあー、と快感の波がやってきて、
ものすごいエクスタシーに襲われる。
これは僕が日頃経験しているあの〝天城越え〟と同じものなのではないのか?
(※4月30日/5月6日の記事ご参照)
↑探偵が必死でインタビューするが、エクスタシーに包まれ、それどころではない。
探偵が男性の職場を訪ね、話を聞く。
その男性が言うには、一週間前に車の洗車用ワックスの飛び込み販売でやってきた女性が、
工場にあった車にワックスを塗りながら、実演をしているときに
〝それ〟はやってきたのだという。
そして、フロントライトを磨いているまさにそのとき、エクスタシーに達してしまった。
そこで探偵が、その女性を探し出し、もう一度、男性の目の前でワックスがけの
実演をしてもらい〝それ〟に達するかを検証してみようということになった。
↑販売員がフロントライトを磨いているとき、男性の腕に鳥肌が…。
結果、〝それ〟はやはりやってきた。その瞬間の感覚を必死でレポートさせようとする
探偵だが、本人は快感のあまり分析不能に陥り、ただ気持ちいいを連発するだけで
終わってしまった。
それから20分ほど、この男性は机に突っ伏したまま、動くことができなかったのだという。
僕の場合は、頭がシュワーッという感じではなく、胸がジュワーという感じになるのだが、
シチュエーション的には僕の〝天城越え〟とほぼ同じだ。
一旦頂点に達し、それから20分くらいかけて普通に戻る。
それに、どこでそうなるのかはわからない。前にそうなった同じ状況を再現しても、
またそうなるとは限らない。
ハートの存在を理解していてもしていなくても、こうなる人がいるのだ、ということを
知って少し驚いた。