昼休み、久々にキックボックスのクラスに参加した。
1時間のクラスだが、着替えやシャワーの都合で、
25分くらいしか参加できなかったが、
パンチやキックやアッパーカット、回し蹴りなど、
普段使わない筋肉をフルに使い、楽しかった。
多分、明日の朝は、
筋肉痛で大変なことになっていると思う。
昼の遅い時間、保険会社を訪ねるため、
九龍からフェリーで香港島へ渡る。
一人潮風に吹かれていると、平安が込み上げてくる。
平安を感じたと同時に、そうはさせまいと、全力で、
仕事上の人間関係、友人のこと、小説のこと、
さまざまな思考が自動的に湧き上がってくる。
じっと見とめる。
もういいよ。こんなの要らない。
これは自分ではない。だから、自分に罪はない。
すべて放出し、設定を兄貴にささげ、削除してもらう。
保険会社での打ち合わせが済み、家路を急いでいると、
ケータイが鳴った。本社の管理部長からだった。
一度引き継ぎ書を持って佛山の工場へ行き、
関係者へ引き継ぎをしてほしいという内容だった。
聞けば、品管部長から、ちゃんと引き継ぎをしていない、
とクレームが来ているという。
「ちゃんとやらないと、嫌われたら面倒ですよ。」
みたいなことを言われた。
「幻想ですよ。それに赦すだけですから。」
と答えている自分。
そうは言っても、人からそんな風に思われているのか、
と気になりだす。
しかし、もう昔のようにストーリーにはまり込み、
そこから別の物語を紡ぎだすようなことはしない。
こんな嘘っぱち、もうほんとうに、要らない。
明け渡し、赦す。
最近、父の国、父の愛以外、望まなくなっている。
昨日、半分ネタで家賃のことを書いたが、
それも、どうでもいいことだ。
そして、ここはもう自分がいる場所ではない
とも思い始めている。
〝偽りの日々〟はもうやめる。
やっと100%決心がつきかけている。