香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

幻想一家



うちの父、少々認知症が入っている。

最近開発された特効薬を服用している。

しかし、これは治療薬ではなく発症を緩やかにする薬。

計算もできるし、ちゃんと言ったことは覚えているし、

普通の生活はできている。ただ、時折妄想が出る。


昨日の夜、

父が、おかしい、おかしい、と言いながら帰宅した。

聞けば、父は毎日、膝に電気をあててもらいに

近くの病院に通院しているのだが、そこの先生と今日、

一緒に大阪へ行く約束をしたのだという。

改札口で待っていると先生が現われ、

一緒に改札を抜けようとするのだが、

自分が改札を抜けて振り返ると、

なぜか先生は改札の向こうにじっと立っているだけ。

いくらこっちだ、と合図をしても先生は来ず、

それで、仕方なくひとりで大阪へ行ってきたのだという。

母が医院へ赴き、先生に確認をすると、

そのような事実はない、ということだった。

先生には認知症の薬も処方してもらっているので、

事情はよく理解してもらっているのだが…。


今日の午後、

叔母(母の妹)と、妹と三人で一緒にお茶をした。

叔母は言った。


「毎日、夜中の3時ごろに自宅の電話が鳴って

 困ってんねん。番号を変えても、電話線を抜いても

 同じように夜中にかかってくるねん。」


決まって熟睡中の夜中にワンギリされるそうで、

一度、友人に泊まってもらったそうだが、

その時はかかってこなかったらしい。


「電源も電話線も抜いててベルが鳴るわけないやん。」


妹は大笑い。それでも、本当や!と叔母は譲らない。

それから、自分が寝ているかどうかを知っているのは、

家の中に盗聴器があるからに違いない、ということで、

なんと、盗聴バスターズに来てもらったというのだ。

結果、そんなものはなく、おかしい、おかしい

と叔母は首をひねっている。


それに、先日、叔母が外出から戻り、

部屋のソファに座っていると、テレビの後ろから、

西部劇のような恰好をした小さなおっさんが出現し、

また、テレビの裏に隠れたのだという。


「この間、テレビで的場浩司も西部劇みたいな小人

 を見たって言うててん。うわっ、わたしが見たのと

 おんなじやわって思ってびっくりしてん…。」


その後、あの小人はなんだったのか、と考えながら、

ソファに横になっているうちに意識を失い

(本人曰く、気絶し…)

再びソファの上で意識を取り戻したときには、

すでに1時間が経過していたというのだ。


「その現象を日本語では〝眠る〟って言うねん!」


間髪入れず返す妹に、

〝寝る〟と〝気絶〟の違いぐらい分かってるわっ!

と反撃する叔母。


叔母や妹と別れ、自宅に帰った。

リビングで母とテレビを見ていると、急に母が

「あれ?いま廊下を誰かが横切ったみたい!」

と言う。もちろん誰もいるはずはなく、僕がそう言うと、

「最近、人影が廊下を横切るようなきがするねん。」

と母。


おお、母よ!あなたもかーっ!

と、そこへ、ちゃんと靴下を穿いた父が、

「俺の靴下どこや。」 と言いながらやってきた。


ああ、もう限界。だれか、助けてぇー。


↑iPhone ではこれが限界の名月でした。

まあ、今日はこんな感じで、

連続不思議ちゃんな一日だった。

秋分の日と何か関係でもあるのか?


それでも、ひとつ言えるのは、少なくとも本人たちは、

自分が見たもの、聞いたもの、感じたものが、

誰が何と言おうと、真実だと思っている点だ。

そういう意味では、自分たちが日ごろ見ている

と思いこんでいるこの幻想世界も、

彼らと五十歩百歩な世界なのではないか、と思うのだ。


この宇宙が、全て例外なくでっち上げだとするならば、

宗教も、物理学も、スピリチュアルも、

五井先生も、あやこさんも、奇跡講座でさえ、

デッチアゲでなければならない。


彼らマスターと呼ばれる人たちが言っている真理は、

この幻想の世界で起きていることを

指して言っているのではないのだ。


多くのマスターが語っていることも、

〝ここ〟で起きていることを語っているわけではない。

そういう意味では、父や母や叔母がどんな世界を見ても、

それがまちがっていて、自分たちのほうが正しい、

なんて言えないはず。


だって、すべてウソなんだから…。