香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

幻想体感器



なんでか分からないが、最近、

VR関連のニュースや番組をよく目にする。

そして今日はとうとう、

実際にVR体験までしてしまった。

家の近所のショッピングモールを歩いていると、

SAMSUNGがVR体験デモをやってるのを見つけ、

自分も体験してみたのだ。


ここまで来るともう、

兄貴がやらせているとしか思えない。



僕が見たのは、360度見渡せる実写式のVRで、

ジェットコースターを体験するものだった。

他にも戦闘ゲーム、空中お絵かき体験などがある。


なかなかの没入感。

聴覚と視覚が隔離され、前から風もくる。

内容はサイエンスZEROを見て知っていたので、

上を向いたり、下を見たりしながら、

仮想現実をよくよく観察してみた。

自分がいまショッピングモールにいることは、

映像が始まって数秒で忘れてしまった。

観終わって、ゴーグルを外したとき、

写真撮影をお願いしておいたスタッフのお姉さんから、


「なかなかのリアクションだったわよ。

 たくさん写真を撮ったから、後で見て爆笑して。」


と、言われた。


写真を見ると、うわっ、すごい顔してる。

本当はもっと3Dを立体的にしたり音を細かくして、

リアル感をさらに増幅させられるらしいのだが、

心臓の弱い人のために、感度を緩めているのだとか。


↑ きっと兄貴からは、仮想体感スーツを着た僕が
  こんな風に見えているに違いない。

帰りに喫茶店で本を読みながら、この肉体って、

さっきの投影ゴーグルと同じものじゃないか、

と、ふと思った。


そのとき、

オリンピックの水泳選手などが着用している、

タイムが速くなることで話題となった

ナイキのスイムスーツのようなものの中に、

必死で自分を押し込めようとしているイメージが、

ぱっと脳裏に去来した。


そのボディスーツには、視覚機能や聴覚機能、

気温、痛み、快感などを感じる触覚機能や、

味覚機能など、あらゆる機能が装備されていて、

そこから投影される仮想現実世界の中で、

自由意思を持ち、動き回ることができる。


ぎゅうぎゅうと、

まるで何かから逃げるように、ボディスーツの中へと

無理矢理、もぎ取ったハートを押しこめる。

そして、ついには、それに成功し、

ハートを自分の身体にしてしまった。


ボディスーツに備えられた各機能が作動を始める。

映し出されるVR世界を、目で見て、耳で聞いて、

肌で感じるにつれ、没入感はマックスに達する。

やがて自分がハートそのものだったことすら忘れ、

個としての自分が機能し始める。


さらに、VRの創り主であるエゴの元締めは、

ハートを利用してありとあらゆる〝びゅんびゅん〟

を作り出し、それが〝わたし〟だと、

神の子の僕たちに思いこませる。

ここで、ふと我に返った。


分離は起こってなく、ハートも歪められていなかった。

ボディスーツに入った事実もなく、

故に、VRも存在していなかったことを思い出す。

要は、スーツを着るという夢を見ていたのだ。


自分が完全なハートの愛そのものであることを

思い出させてください。

ハートの想念をハートの想念として感じたいのです。

と聖霊兄貴に依頼をする。


ただ、ハートに気づいて以降も、これまでの慣れから、

ボディースーツの中へと押し込められたハートを、

分離した〝わたしのハート〟として認識してしまう。


ああ、もう、ここまで来ると、

自分ができることの限界を超えている。

この自分は自分ではないことを認識し、

あとは自分の中の正気な部分に委ねるしかないようだ。