香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

痛みの裏側



上海から戻って以降、右側の奥歯が微妙に痛い。

我慢できない痛みではなく、何となくドーンと痛い。

頬の内側もちょっと突っ張った感じで、

鏡で見れば、右側の頬が微かに腫れている。

虫歯のように我慢できないようなものではなく、

硬い物を噛んだりしなければ何も感じないのだが、

朝起きた時に違和感を感じる。

なので、ここへきて〝歯ぎしり〟を疑っている。


そういえば、

自分の部屋で寝たあくる朝に痛いことが多い。

佛山や上海やてっちゃんちなど、他の場所では

こういうふうにはならなかった。

しかし、独り暮らしなので、

歯ぎしりしてるかどうかを確かめるすべがない。


それにしても、歯ぎしりする原因がわからない。

会社の業務は、これと言ったプレッシャーもなく、

特に悔しい思いをしたとか、腹が立ったこともない。

対処せなばならない嫌な人もいなくなっちゃったし。


まだ歯ぎしりだと決まったわけではないが、

「これはどういう学びの設定ですか。

 今の僕に理解できる形で見せてください。」

と兄貴にお願いする。

しかし、そんな悠長なことを言っているうちに、

痛みは益々増大し、物が噛めない程になってきた為、

これはもう兄貴になんか頼っていられない (笑)

とばかりに、カリスマ歯科医のリリー先生を訪ねた。

日本語ペラペラのリリー先生は、

香港大学でも教えているベテラン歯科医で、

僕はもう20年近くお世話になっている。


診察によれば、右の奥の親知らずが欠け、

そこから細菌が入って歯茎に炎症を起こしている、

ということだった。歯に極端な摩耗が見られないので、

歯ぎしりではないことも判明した。

治療が始まる。

あの歯を削る、ギイイイーン、という音。

ずっと、私は聖なる神の子です、を繰り返す。

今起こっている状況に全て委ね、赦していると、

自分は今、すでに天国でこの夢を見ていて、

自分はすでに完璧なハートの愛の中にいるのだ、

という自覚が戻ってきた。

「本当にこれ、夢なんだ。」

はっとなった瞬間、うきうきと楽しくなってきた。

そして、この夢を、ただ終わるに任せる。

すべては、癒されようと出てきているのだ。


今日は日曜日。

歯はまだ少しずきずきするが、

なんかこれもハートのズンズンに感じられ、

とっても幸せな気持ちになってくる。


反転した痛みの裏側はハートの喜悦だった。