香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

多重人格者から学んだこと



20年くらい前、

『スーパーテレビ情報最前線』と言う番組があった。

90年代半ばから10年くらい続いていたと思う。

超能力や、催眠術や、意識などを扱っていて、

いつも楽しみに見ていたのを覚えている。


その番組の中で、27の人格を持つ女、という

多重人格者の人が出てくる回があり、

第一回目の放送の内容については、

このブログでも書いたことがあると思うのだが、

昨日、何気なくようつべを閲覧していたら、

その女性の三年後を取材した続編が出ていて、

早速見てみた。


一回目の放送では、次々と人格が入れ変わり、

家族も、ただなす術もない状態だったのが、

3年後の番組では、女性はすでに完治されていた。


中でも、ご主人の献身ぶりには頭が下がった。

27もの別人格たちの叫びをすべて記録し、

受け止め、癒してゆく。

中でもリーダー格の〝まこと〟というボーイッシュな

17歳の人格とは、親子の様な関係になったという。


ある日、まことちゃんが言う。

「おじさん。こんなに白髪が増えてしまってよう。

 ほんとうによう。済まねえな。」

そして、まことちゃんは、おじさんの努力に感謝して、

もう別人格として現われることを止める、と約束した。


「俺が知ってる他の人格にはよ。

 チャンと説得してやるよ。

 だから、おじさんは心配するなよ。

 おじさんはいつも心配性なんだから。

 俺がそう言ってもまた心配するけどよ。

 まあ、俺に任せておけよ。

 しかし人間の一生なんてつまんねえもんだなあ。

 でもよ、俺もこれから統合されて幸せになるから、

 おじさんも協力してくれよな。おれだけじゃない。

 みんなを幸せにしてやってくれよな。頼んだぜ。」

と告げ、それっきりまことちゃんは現われなくなった。


それじゃあ、バイバイ…。

それがまことちゃんの最後の言葉だった。

別人格が本体と一体化して消えてゆくことを、

統合と呼ぶ。

そして、この日を境に、

女性の中で劇的な統合が行なわれ、

多重人格は完治に向かっていった。


ただ、別人格が本体に戻る際、本体は必ず

虐待された過去の記憶と直面することとなり、

それには大きな恐怖と、相当な苦痛が伴う。

トランス状態に入って苦しむ妻をご主人が見守り、

それはもう無いんだよ、もう安全だよ、と、

声をかけながら優しく癒してゆく。


納得して消えてゆく自我。

隠し持っていた恐怖や憎悪との対面。

でも、それはもう無いんだよ、

と優しく見守り、語りかけるご主人。

これって、赦しの過程そのものじゃん。

さしずめ、ご主人は聖霊の化身だ。

で、思った。

前回の樹木希林さんといい、この女性と言い、

スピリチュアルになど全く興味もなく、

宗教とも全く関係のない人生を送っている人たちが、

こうやって、自分と真摯に向かい合い、

究極のエゴと対峙してそれを赦し、終わらせてゆく。


愛を求める懇請だの、神からの分離だの、

と高尚なことを言ったって、結局、

戻ってゆくことを納得し、決意するのは、

〝エゴ〟である個の自分自身なんだ。

だから、

〝エゴは幻想で、もとからそんなもの無いんだよ。〟

〝まことちゃんも、あれは幻想の人格で無いんだよ〟

で片づけることでは決してないのだ。


なので、

すぐに自分の気づきや体験を伝えようとしたり、

教えたがったりするスピラーたちの講義を、

金を払って聞いたり、映像を見て学ぶ前に、

僕たちはもっと自分の周囲にいる身近な天使たち、

例えば、友人や、家族や、ペットや、同僚や、

ちょっとした事件や、ふと見た風景、

なにより自分自身から、

より多くの事を学ぶべきだ、と思うのだ。


もちろん職業スピラーを否定するつもりはないが、

そっちがメインではない、ということだ。


そして、この多重人格者形成のプロセスが、

このVR世界とリンクしているとするならば、

自分も含めて無数に存在する他者は全て、

決断の主体がエゴを選んだ際に形成した、

無数の別人格だ、ということになる。

故に、他者を赦すことにより統合が起こり、

自分も赦されるのである。


以前、チマチマ安定型か一発ドッカーン型か、

と言う記事を書いたが、この多重人格の彼女は、

絶対に一発ドッカーン型だろう。


それに彼女、

神を怒らせたと思いこんだ罪悪感から、

ビッグバンを起こし、

無数の分裂によって宇宙を形成したあと、

今度はそれを統合する、というプロセスを、

全部自分の肉体を使って体験していっている。

ここまで、スワットなのも今時珍しい。

故に彼女の〝アガリ〟はもう間近だ、

と、スワット隊長の僕はにらんでいる。


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それにしても、昔のテレビ番組って迫力あるなあ。

本人も目元だけだけど、顔出しされているし、

放送するんだ、という製作者の執念も伝わってくる。

いまはもう、こんな番組、作れないのだろうな。


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