先週土曜日から今週火曜日まで、
端午の節句の祝日で香港は4連休だった。
この4連休を、いつものように、うだうだぐだぐだと、
何となく無為に過ごしてしまわないよう、
iPhoneのスケジューラーを使い、
きちっとスケジュールを立てて行動することにした。
僕の休日がグダグダになってしまう最大の原因は、
起床する時間が遅すぎる、という点にある。
早朝5時くらいに寝て、午後2時ごろに起きる。
起きてから、ちょっとテレビを見てボーっとしていると、
いつの間にか夜になり、
気が付けば一日が終わっている、というパターンだ。
なので先ず、トレーナーとのトレを早い時間に入れ、
絶対に早起きをせねばならない状況を作った。
また、小説を書いている時も、
途中からネットを見たりしてグダグダしないよう、
創作中は家のネット回線を完全シャットダウンした。
こうして工夫を重ねた結果、今回の連休は、
グダグダになることもなく、超リア充で過ごせた。
それにこのiIPhoneのスケジューラーは、
すごく見やすくて、いろんな機能も充実しているので、
これなら続けられるかな、と思っている。
それで、
スケジューラーに明日の予定を書いていると、
なんだかワクワクしている自分にふと気づいた。
「明日、何しようかなあ。
あっ、新しいワイシャツ買わなきゃ。
この隙間の時間にあのショップに行けるぞ。」
と、買いたいシャツのデザインを思い浮かべたりして、
なかなか楽しいのだ。
まあ、予定表に予定を書き込むということは、
「自分は明日これをやります。」と宣言することであり、
また、明日その予定が絶対実現できていると、
100%確信しているから書き込めるわけで、
そういう意味からすれば、これもまた、
こうなっている自分を先取りする行為だとも言える。
要するに、予定を書き込んだ時点で、その予定は、
すでに起こることが確定した、ということなのだ。
そこで、今後はスケジューラーには、
仕事や、やるべき事柄以外に、こうありたいな、
こんなことすると楽しいな、あれが欲しいな、という、
ちょっとワクワクするような行動も書くことにした。
例えば、僕は今、
黒革ベルトの文字盤がすごく大きな腕時計が欲しいな
と思っているのだが、そこで予定表には、
明日の6時からトレの帰りにタイムズスクエアで、
時計屋さん回り、と入れてみる。
また、
自分もこんな作家になりたいな、と思う作家の本を、
書店へ見に行く時間を入れてみたりする。
何年何月何日に自分はこうなっている、というような、
今の現実ではまだピンとこない願望を書くのではなく、
あくまで、現時点の自分より少しワクワクするような、
それでいて、すでにそうなっている自分を、
難なく予感できるような、要するに、
自分の〝手におえる〟予定を入れるのがミソだ。
そして、これが一番大切なのだが、これらの予定を、
僕の最大にして唯一の敏腕マネージャーである、
聖霊兄貴に委ねきる。
そこで、聖霊兄貴に全てを手配してもらうために、
予定項目の前に〝聖なる〟という言葉を加えてみた。
すると、なんだか、全てを聖霊の采配に委ねたような
不思議な感覚になってくる。
↑肉体改造も2か月目の佳境に突入
こうやって予定を書いてみると、
結局、個人の肉体としての僕たちって、
いかに何にも分からない状態であるかを
実感させられる。
未来のことも分からない、過去の記憶も定かでない、
前世の事も覚えてない、知っていることと言えば、
今やってることと、明日何をしようかな、くらいで、
それだって、ほんとうは怪しい限りである。
要するに、なにもわからずに生きているのだ。
だからこそ、いま、眼前に顕われている世界を、
ちゃんと赦していることがとても大事なのだな、
と思っている。
それは、今の平安をちゃんと楽しんでいること、
幸せでいること、なのだ。
何のために? 夢を終わらせるためにだ。
あとは敏腕マネージャーの聖霊兄貴に、
安心して任せていればいい。
まあ、逆の見方からすると、
どうせ、何もわからないのであれば、
幻想なんだし、楽しくある必要もなければ、
赦しも聖霊もどうでもいい、という考えもあるが、
僕としては、
分かっていながら延々夢の世界に居続けたくない。
騙されているのにはうんざりなのだ。
さっさと店じまいをして、
父が待つ本当の故郷へ永遠に帰りたいと思っている。
そしてもう、帰還は決定されたのだから、
いまのこの道すがらを、思い切り楽しむつもりだ。