↑「さあ、お父さんと一緒におうちへ帰ろう!」
(広州東駅にて)
久しぶりに佛山市へ行って来た。
今回は直通列車に乗り、広州経由で佛山入りした。
中国銀行のネットバンキングが突然使えなくなり、
このままでは支払い業務が滞るということで、
自分のパソコンを持って地元の支店を訪れたのだ。
車を降りるとふぁちゃんが待っていた。
顔写真を撮られ、複雑な書類に何度もサインをし、
やっとのことで、専用のUSBを貰い、
英文字の小文字と大文字が入り混じった、
20桁くらいの暗証番号を入れていく。
だが、一回でも入力を間違えると、また申請を、
初めからやり直さねばならないという。
それで、かなり慎重に入力していったのだが、
どうしても、画面が立ち上がらない。
すったもんだした挙句、パソコンを再起動させて、
やっと、ネットバンキングが使えるようになった。
朝八時半から始めて終わったのが正午過ぎだった。
それにしても、
中国銀行もサービスが良くなったなあ、と思う。
一昔前の無表情でつっけんどんな対応は無くなり、
みんな親切に親身になってやってくれた。
↑どの列車に乗ろうかな
直通列車で香港へ戻り、荷物だけでも置いて行こうと
事務所に寄ったら、話があるとケリーに呼ばれた。
ケリーから英文の紙を見せられた。退職届だった。
試験に合格し、ステップアップのための転職だと言う。
もう5年も、うちで働いてくれているので、
そろそろかな、とは思っていたが、
この旧正月前のタイミングなんて。ちょっと脱力…。
(※通常、香港人は3年〜4年で転職を繰り返し、
その都度、給料と職位を上げてゆく。)
まあ、仕方がない。
ここは、彼女の将来を祝福して、手放すこととしよう。
幸い、彼女はまだ次の職は決まっておらず、
2月末まで勤務できるということなので、
これからあらたに新人を面接してからでも、
ゆっくり引き継ぎをしてもらえる。
「ようし!ケリー以上のいい子を採るぞぉーっ!」と、
まるで、キャバクラの店長のようなテンションで、
エージェントへ出す募集要項を書くボクであった。
という感じで、幻想の世界を漂っているボクであるが、
昨夜佛山のホテルで眠っていた時、夢うつつの中で、
ベールの向こう側の隠蔽された心の中へ入ってゆき、
すでにエゴを選んでしまってる心が、自動反射的に、
ケリーの辞職や、銀行のネットバンキングに対して
動揺させようとピコピコやってる様を目撃した。
それはもう、受精した女王アリが、
自動的に卵を産み続ける姿にも似て、グロテスクだ。
毎回、毎瞬、エゴを選んでいるのではない。
最初にエゴを選んでしまった心(決断の主体)が、
強制的にエゴの卵を、産み続けさせられている。
これはもう、自力で選び直すことなんて不可能だ。
その一方で、
ただ、システマチックにこれを選んでいるだけなので、
再びシステマチックに選び変えればいいだけだ、
ということも分かる。
聖霊へと選び変えることを意志する。
夢のシステムを終わらせ、実存へ戻る、と意志する。
その意思を聖霊へ伝え続ける。
朝、目覚めたとき、もうこれからは、
現実を、心の中の投影だとみて、明け渡す以外に、
直接ベールに隠された心の中へアプローチし、
これは嘘なんだ、と、宣言しながら、
ダイレクトに手放していいのだな、と感じた。
以前は怖くて、とてもそんなことなどできなかった、
ベールの向こう側を直視するという行為を、
今後はしていくことになるのだ、と、
兄貴から告げられたような気がした夜であった。