香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

奈良ホテルでお籠もり



また今回も、奈良ホテルに二泊三日でお籠りをした。

いま、奈良ホテルは、旧館の改装工事中で、

いつも泊まる1階の角部屋も内装工事中だった。

以前にも書いたが、この1階の角部屋には、

小さな天狗のような小人がたくさん出現するので、

会うのを楽しみにしていたのだが、今回、もし、

他のホテルのような近代的な内装になったりしたら、

小人天狗も現れなくなるのかな、と思ったりする。

↓↓ 小人天狗に関する記事はこちら↓↓小人天狗 - 香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

お籠り中は、浮見堂付近を散策したくらいで、

ずっとホテルに籠りっきりで、創作をしていた。

夜もほとんど眠らず、一日20時間くらい、

ジンジャータウンの最終推敲と編集をして過ごした。

そしてこれがまた、やってもやっても終わらず、

星屑のように小さな別々の物語がたくさん集まって、

ひとつの世界が構成されているため、

その物語の配置や順番ににとても苦心をした。

煮詰まってくると、ラウンジやバーへ移動し、

マティーニなどの強めの酒を飲みながら作業した。

それでも、外界の全てから離れ、

聖霊と共に物語を創り上げる時間はとても楽しく、

僕にとっては超至福の時間であった。

こうしてようやく、

ジンジャータウンの完璧最終版が完成した。

最終的に原稿用紙400枚くらいの作品になった。

今後、この作品をどういうカタチで発表するかは、

完全に兄貴に委ねることにしている。

実は、5年ほど前、

雲國斎氏を売り出した、ある出版エージェントに、

この作品を持ち込んだことがあった。

とても高い評価を得て、担当も付けてもらった。

しかし、当時はまだ、本にできるだけの枚数がなく、

筆も進まなかった為、そのまま立ち消えとなっていた。


以前の自分だったら、この作品で一旗あげるぞぉー、

くらいの勢いで、あれこれ方策を講じるのだろうが、

今の自分は、そういう気が、これっぽっちもない。

敏腕マネージャー(兄貴)に原稿を渡したからと言って、

夢の世界で何かが起こることを期待することもない。

ていうか、世に出なければ、それはそれでいいかな、

くらいに思っている。


じゃあ、何で書いたんだ、と言う話になるのだが、

というのも、直近の記事でも書いている通り、

ここ最近の僕は、仕事や創作、日常のあらゆる事を、

〝終わらせる〟ためにやっている感がある。

終活というか、今回、知覚の世界を去るにあたり、

やり残した事はキチっとやり終え、赦すものは赦し、

出てきたものはしっかり手放そうと思っている。

来週からはまた香港での仕事が始まるのだが、

今回は、いつもの休暇明けとは違い、

さあ、また頑張って働くぞー、という感覚ではなく、

テンション的には、

最後のご奉公、立つ鳥あとを濁さず、の境地である。

それでも僕は、今後しばらく、

〝幸福〟は本質(源)にしか求めないが、

〝楽しみ〟は普通に夢の世界で享受してゆくだろう。


美味しいものを食べたり、マッサージを受けたり、

映画やテレビを見て感動したり笑ったり、など、

肉体的感覚で知覚できるものは、全て楽しみである。

幸福は、感覚を超えた普遍のものとして、

自分の内側に存在する。

故に、楽しみと幸福は全くの別モノなのだ。

このふたつを混同してしまうと、

〝楽しみ〟に対して罪悪感を抱くようになったりする。

なので、

このふたつを混同しないことが決定的に重要である。


ただ、幸福は、肉体的知覚が消えた先にある。

お金や、家族や、仕事や、身体や、趣味や、欲望、

を全て忘れ去ってしまったところに幸福はあるので、

いずれは〝楽しみ〟をも凌駕するときがやってくる。

しかし、それは自分で実践のようにやるのではない。

兄貴の導きに動かされた結果、自然にそうなってゆく。


そして、僕ももう、

真の幸福しか要らない、とマジで思い始めている。