書類にサインだけしていた生活から一転、
何十年ぶりかで書類のファイリングをしたりしている。
この急激な落差にカイカンすら感じる次第である。
それでも、トレーナーとの筋トレは続けていて、
これがよい息抜きになっている。
↑ここのステーキハウス、
ミシュランで星をもらっているレストランだった。
そんなわけで、やってくる何もかもに一切抵抗せず、
ただ 「はい!」 と言って受け取っている。
というのも、このままいけば、今年の秋ごろに、
多分僕は、東京へ帰任することになる。
本ブログでも書いた通り、
去年12月に日本へ出張した際、
東京本社への異動を打診されたのだが、
その時はまだ未知の生活への不安の方が大きく、
なんちゃらかんちゃら言い訳をして断っていた。
しかし、先月、社長自ら香港へやってきて、
夜、一緒に韓国料理店で焼き肉を食べていたとき、
再度、東京本社帰任の打診を受けた。
まあ、社長(新しい社長)は、
ただ普通に、淡々と話していたのだろうが、
このとき、僕にはなんていうか、
「もう、後のことはちゃんとやってやるから、
ぐずぐず言わず、とっとと帰ってこいっ!」
と、社長を通して聖霊から言われているように思え、
気が付けば 「はい。」 と返事していた。
去年の12月の時も、聖霊の声には気づいていた。
だが、その頃はまだ、
香港の生活を捨て去る踏ん切りがつかないでいた。
〝自分〟が考えた方法で会社と交渉すれば、
まだまだ香港でやってゆける、と考えていた。
本当は 「はい!」 と言いさえすれば、
兄貴によって敷かれた新たな道が待っているのに、
〝慣れ親しんだ安定〟を捨てることができずにいた。
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ぼくらの選択 - 香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー
でも、今はもう、
僕の中で完璧に兄貴が操縦桿を握っている。
ヴィパッサナー瞑想の時に聞いた、
「いま、この瞬間から、わたしがあなたを操作します。
以降、あなたは神の国へと戻る準備に入ります。」
という兄貴の声はすでに実行されている。
〝真の取り消しは優しいもののはずである。それ故に
最初にあなたの絵と交換に与えられるのは、
もっと優しい、別の種類の別の絵である。〟
聖霊は決して、僕達に何かを学ばせるために、
試練を与えたり、何かを奪ったりはしない。
僕たちが、平安の内に夢から目醒めて行けるよう、
最も負担の少ない状況下で、優しく導こうとする。
だから、完璧に信頼して委ねればよいと思ったのだ。
話は変わって、
昨日、ジムの帰りにトレーナーと飲みに行った。
前回も一緒に行ったステーキハウスで、
香港の夜景を見ながらワインを飲み、語り合った。
トレーナー氏いわく、
現在受け持っている22人の生徒さんの中で、
筋肉量、体脂肪率、体重、扱えるウェイトの重さなど、
どれを取っても、最年長である僕の肉体の変化が、
ずばぬけているのだという。
「僕はただ、100%トレーナーに従っただけですよ。
トレーナーがよいと言うものを食べ、
トレーナーの指導通りに筋トレをしただけです。」
僕がそう答えると、そうなんですよね、と彼は言った。
聞けば、他の生徒さんは、100%従うということが、
どうしてもできないのだという。
肉は食べるけど、鶏の胸肉はいやだ、とか、
朝ご飯は代謝が上がると知ってはいるけど、
自分には合わないから食べない、とか、
この種目は好きだけど、あの種目はやりたくない、
など、どうしても100%受け入れることをしない。
いままで、そのやり方でうまくいかなかったから、
トレーナーにお願いしているわけで、それなら、
つべこべ言わずにやってみればいいのに、
そういう人に限って、全然変わらない、と、
クレームを出して来たりするらしい。
この時、僕は、トレーナーを通して語りかけてくる、
聖霊兄貴の声にじっと耳を傾けていた。
これって、
僕たちが兄貴にやっていることと同じじゃないか。
これは赦せるけど、あれはだめ、とか、
コース理論の解釈ではどーのこーの、とか、
無意識に〝100%〟を避け、
自分の考えでやりたい、という部分を保持しながら、
天国へ帰ってゆくことを望んでいる。
ちがうのだ。
自分の意志でいろんなことを決めてやっている、
と思い込んでいるその自分がそもそも〝偽物〟で、
聖霊こそが〝本当の自分〟なのだ。
どこかに聖霊という別の何かがいて、
自分を征服しようと、
虎視眈々と狙っているわけではないのである。
要するに、僕達は完全に勘違いをしている。
あーだーこーだ御託をならべず、
専門家に任せたのなら、全部その通りにやってみる。
それが一番の近道だと、
ここへきて、改めて納得できた今日この頃の僕である。