香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

秋の夜長に…



今日は日曜日。

超大型台風が香港に接近中である。

月曜朝のフライトで上海へ行く僕は、

ネットチェックインしようとキャセイのホムペに入れば、

チェックインは当日まで行えません、と出た。

ううーん、多分これは飛ばないな…。

しかし、今回の上海では、火曜日に会計士を伴って、

税務当局の担当者と面談することになっているうえ、

ワインバーのあるオシャレなホテルも予約していて、

そこでワインを飲みつつ、上海の通りを眺めながら、

優雅に小説を書いたり、奇跡講座を読むつもりなので

〝ぜーったいに飛んでもらわなきゃダメなのーっ!

 頑張れキャセイ!根性だ!根性で飛ぶのだっ!〟

とまあ、個の自分は騒がしい限りなのだが、

それも含めて神の国にいる自分はいたってハッピー、

(でたあー、ご都合スピリチュアル!)

ウイスキーのグラス片手に、嵐の夜を満喫している。

そんな嵐の夜、毎度おなじみWOWOWシネマで、

『レミニセンティア』という映画を観た。

監督は日本人だが、全編ロシアで撮影されている。


自分が見ている世界は現実なのか、幻想なのか。

記憶は本当に正しいものなのか、を問う作品だ。

ロシアのとある街の郊外、小説家のミハエルは、

愛する娘ミラーニャと 二人でひっそりと暮らしていた。

ミハエルは人の記憶を消す特殊な能力を持っていた。

彼の小説はみな、記憶を消してほしい、とやってくる

クライアントたちの記憶を元に書かれていた。

そんなある日、自分には見えている娘の姿が、

他の人たちには全く見えていないことに気づく。

そんなとき、偶然、忘れ去られた記憶を呼び起こす

能力を持つ女性マリアに出会う。

ミハエルは、娘との記憶を呼び覚ましてほしい、

と彼女に懇願する。そして、彼女の能力によって、

〝記憶〟にまつわる衝撃の真実を知ることとなる。


とまあ、こんな感じのストーリーなのだが、

夢の物語は自分が書いている、

自分は自らが書いたストーリーの中で暮らしている、

そして、最後は、この世界には自分以外誰もいない、

という衝撃の事実を浮き彫りにする。

ネットでのレビューを見ると〝この世界は幻想だ〟

という概念が全くない普通の人の評価は低く、

「訳が分からない」「何この映画」という感じなのだが、

物書きの僕からしてみれば、

記憶は今造られた、という主題を表現するために、

記憶を消す特殊能力を持つ男を登場させるあたり、

「考えたなあ。」と感心しきりだった。

それに、何といっても、この世界が幻想である、

ということが理解できている奇跡講座の実践者には、

なかなか興味深い作品だと言える。

晩秋のロシアの街並みと、独特の淫靡な雰囲気が、

秋の夜長にピッタリな、おすすめの一作である。