⇑ みんなデモの時は黒い服を着る
今日は返還記念日の祝日で香港はお休みだった。
僕はと言えば、
スーパーで安売りしてたカットフルーツに当たり、
連休中ずっと下痢をしていた。
お腹は、グルグルとピーピーの中間くらいの緩さで、
何かを食べると30分くらいして、シャーッと来る。
それでも、連休三日目の今日、午後になって、
食料の買い出しをしようと、街へ出てみれば、
な、なんと、通りに人が歩いていない。
祭日なのに、ショッピングモールもガラガラだ。
一瞬、アセンションでもしてしまったのか、と思った。
ああ、そうか。みんなデモに参加しているのだ。
そうこうしているうちに、僕のお腹がピーピー鳴り始め、
急いで買い物を終えると、家路を急いだ。
夜、ニュースを見れば、今日のデモの参加者は、
国営テレビの発表では55万人らしいが、
民間測量団体のカウントでは200万人で、
過去最高なのだという。
香港の人口が700万人だから、3.5人に一人が、
デモに参加したことになる。
まあ、通りから人がいなくなるくらいだから、
僕の感覚的には、200万人が正しいのだと思う。
結果、デモは夜の10時まで続き、
逃犯条例の完全撤回と、行政長官の辞任を求め、
人々は立法局を占拠するに至った。
⇑ 下台 とは引退のこと
前回の記事で〝同じ〟ということについて書いたが、
愛と恐れも同じものなのだ、と今回のデモを見て感じた。
愛を求める懇請、とか、難しい言葉を使ってはいるが、
早い話がこれは、小学生男子のスカートめくりのように、
好きな女の子が嫌がるような行為を敢えてすることで
相手の気を惹こうとする〝好きの裏返し〟と同じだ。
それはまた、父に対する〝愛の裏返し〟でもある。
一見、映像的には、外の世界にいる誰かが、
愛を求めて叫んだり攻撃したりしているように見えるが、
本当は、全部、自分の心の中で起きており、
デモも僕の心の中で起きている。
僕たちはいまだ、スカートめくりを止められないのだ。
聖霊兄貴を通し、
愛の裏返しを赦すことで、愛の裏返しを裏返す。
そうやって、ストレートに父の愛を思い出してゆくのだ。