⇑ ドリアンをさばく果物屋の兄ちゃん
自分が世界を見ている眼差しが、実は神の眼差しだった
という事実を、ひしひしと感じている今日この頃である。
肉体の自分が神の反映を観ているのではなく、
神側から神の存在感として世界を観ている。
そうすることで、全てが神であり、また全てが幻想だ、
と、完全な体験が起こってくる。
とは言っても、完治したての多重人格者のように、
僕もまだ、復帰ホヤホヤの〝よちよち神の子〟なので、
まだまだいろいろと、リハビリが必要な身なのであるが、
まあ、焦らず、少しずつ神を馴染ませてゆくつもりである。
そんなわけで(ってどんなわけ?)、
最近、いろんな果物にハマっている。
というのも、僕が住む家の下の通りが市場になっており、
ジントニックに入れる檸檬を買ったりしているうち、
店の兄ちゃんと親しくなり、いつの間にか、
仕事帰りに様々な果物を買って帰るようになった。
で、昨夜はイチジクが出ていたのでひと盛り買った。
日本のより小粒で、色もそんなによくないのだが、
普段、イチジクを食べる機会などないので、
試してみたくなったのだ。
食してみると、よく熟していて美味しい。
イチジク特有の渋みのある甘さも赤ワインに合う。
だが、ペロリとふたつ食べてしばらくすると、
腹全体がドーンと重だるくなり、
胃がキリキリと痛みはじめた。
ネットで調べてみれば、無花果には、
アクの成分であるホルムアルデヒトという
強い抗ガン作用のある物質が含まれており、
食べ過ぎると胃痛や嘔吐を引き起こすらしい。
ううーっ、く、苦しいぃぃ…。
夢の中で、夢の主人公である自分が、
無花果を食べすぎるという夢を見ながら、
イタタターッ、とやっている。
神を感じて、イタタターッ、とやっている。