⇑ ラッシュ時の中山駅
台北では、とても素敵な時間を過ごすことができた。
語気のきつい大陸式中国語に慣れているせいか、
台湾の人の囁くような中国語は、
テレサ・テンの歌のようで、とても耳に心地よい。
それに、香港のように決して華やかではないが、
地味で落ち着いた街並みも好きだ。
なんだか、台湾に住みたくなってきちゃった。
⇑ 夜は牛肉麺と餃子を食べる
朝8時に那覇へ向かう予定だった中華航空便が、
台風の影響で、午後3時半に変更になった。
ネットで調べてみると、僕が乗るこのフライト以外、
全ての那覇便が欠航となっている。
もし、他の航空会社を予約していたら、きっと僕は、
台北にもう一泊することになっていただろう。
さっすが中華航空、他の航空会社とは根性が違う。
また、飛行機が遅延してくれたおかげで、
ゆっくり朝食を摂り、迎えのタクシーを待つ間も、
ラウンジでコーヒーを飲みつつ書き物をしたりして、
余裕を持って空港へ向かうことができた。
空港では、搭乗までまだ40分ほど時間があったので、
ゲート近くのマッサージ店でクイックマッサージを受けた。
昨日の仙人按摩師に匹敵するくらい、気持ちよかった。
で、このとき、気づいた。
これは、按摩師の腕がよいから気持いいのではなく、
自分が神の理解で感じているから、
何をされても気持ちいいのだ、と…。(笑)
そんなこんなで、時間になり、搭乗しようとすると、
地上係員からアナウンスで呼び出された。
何だろう、とカウンターへ行ってみると、
あなたの席はファーストクラスへ変更されましたと言う。
ええっ、また? もう今年に入って三回目だ。
「赦しは、現実がよくなることが目的ではないんですよ。」
と言うコースの教師もいるが、僕自身としては、
ひゃっほーいな事が起こったら素直に歓んでいればいい
と思っている。
だって、それは神の歓びの象徴なのだから…。
台北-那覇間の飛行時間は1時間ちょっとなのだが、
今回は、機内に待機しながら、
沖縄の暴風域が過ぎるのを待っていたため、
那覇に着くのに合計2時間半ほどを要した。
その間、僕は、ゆったりワインをお代わりしながら、
神の中に在ってプルプルしていた。
それでも、那覇に着陸する際は大風に煽られ、
機体が何度もバウンドした。
それもまた、ハートの歓びがバウンドしているのだった。
那覇のホテルに到着すると、ハレ師匠と法悦女子が、
僕の到着をロビーで待っていてくれた。
チェックインの後、近所の居酒屋へ飲みに行ったのだが
そこでも、2回停電になり、おまけに、
暴風域が過ぎたにもかかわらず、外はものすごい風雨で
帰り際、法悦女子が店から傘を借りて来てくれたのだが、
ハレ師匠は、そんなものは役に立たない、と言う。
案の定、歩き出してすぐ、傘は壊れてしまった。
要するに、何が起ころうが、神の愛しかない。
暴風雨で全身びしょ濡れになろうとも、
飛行機が飛んでも飛ばなくても、
その奥には、やっぱり不変の神の愛が流れている。
神と同じものである兄弟が、神と同じものである僕を、
攻撃し、傷つけるなんてあり得ない、という真理を、
ひとつひとつ、認識する旅になっている。