昨日は朝から忙しかった。
先ず、朝イチで行きつけの皮膚科医院へ、
いんきんの塗り薬をもらいに行った。
「なんや。また股間が痒(かゆ)なったんか。」
と、先生が大声で言うものだから恥ずかしくなり、
なんでそんなにでかい声で言うねん、と先生に言い返した。
その後、沖縄で摂りすぎたカロリーを消費すべく、
ゴールドジムで筋トレ&ランニング&スクワットに励んだ。
さすがゴールドジムだけあり、みな高重量を挙げている。
僕も彼らに負けじと頑張ったが、やはり若さには勝てず!
午後からは、キャッシュカードの更新をするため、
梅田の三井住友信託銀行を訪れた。
僕は23年前に作ったシティバンクのキャッシュカードを、
いまだに使っていて、シティバンクが三井住友信託銀行
に統合された後もそのまま使用していたら、
ATMでの振込みなどができなくなってしまった。
阪急の三井住友信託銀行のカウンターへ行ったら、
あなたはPRESTIAなので、と、別の住所を教えられた。
ややこしいなあと思いながら行って見ると、
そこは、
コーヒーを飲みながら担当者が一対一で対応してくれる、
銀行というより、サロンみたいなところだった。
僕の日本支給分の給料やボーナスは、基本、
ここの普通口座に入りっぱなしで、あまり使うこともなく、
特に、投資や運用にも興味がなかったので、
時々現金を香港へ持ち出す以外手つかずになっていた。
そこに目をつけた担当者(30代/女性/高島礼子系)が、
外貨定期預金を薦めてきた。
米ドルで2年定期にすると、1.5%の金利を保証します
とか、豪ドルが今、102円から72円にまで下落しており
定期にして長期で持っておいた方が、このまま、
普通預金にお金を預けておくよりずっと利回りが良い、
と、頼もしい口調で説明してくれた。
「豪ドル72円って、メチャ買い時やんっ!」
と、僕の気持ちは動く。
これを100円になった時に解約して日本円へ戻せば…、
定期なら損をしたって知れてるし、天下の三井住友だし、
2、3百万円だったら、試しても損はないかも…。
その瞬間、必殺仕事人のように高島礼子の目が光った。
「外貨定期をしていただきますと、全ての外貨送金や、
両替手数料を24時間無料にさせていただきます。」
ときた。
結局、一度お持ち帰りさせて下さい、と、帰ってきた。
お金に関する事は、どんなことでも全て一旦持ち帰れ、
と父から教えられているんで…、と高島礼子に告げた。
それで、家に帰って気づいた。
豪ドルの定期なら香港ですでにしてたんだ、って…。
休暇中も、小さな咎めたい気持ちは出てきた。
お休みのところ本当に申し訳ありませんと言いながら、
休み明けでも間に合う仕事の話を長々としてくる同僚や、
僕の郵便物を畳の上へバンッと放り投げてくる母に対し、
一瞬、小さな殺意が湧き上がってくる。
しかし、これは、僕が感じた罪悪感を彼らへ投げつけ、
僕が不快に感じるよう、彼らにその行為をやらせた上で、
あいつは何て罪深いやつなんだ、とやっている。
別の言い方をすれば、
彼らは、他者から憎まれるような行為を、
僕の代わりにやってくれている、と言える。
なので、僕が憎悪した同僚や母の行為は、
本当は僕がやっていた筈の行為であり、故にそれは僕だ。
そう思うと、相手に感謝せざるを得なくなり、
愛されているとしか思えなくなり、赦すほかなくなる。
神は一度も僕を咎めなかった。
だから、神と同じものである兄弟も決して僕を咎めない。
兄弟は、僕が投げ捨てた幻想の罪を一身に被って、
僕に私(兄弟)を赦せ、と必死で演じてくれている。
そんな同僚を、母を、その他大勢の兄弟たちを、
僕はどうして咎めることなどできるだろう。
兄弟は神であり愛なのだ。