♫後ろから前から、どうぞ、後ろから前から、どうぞ♪
♪後ろから前から、どうぞ、いつでも抱きしめていいの♬
と、畑中葉子でなくても思わず歌いだしたくなるような、
今日このごろのボクである。
まだ僕が中学生だった頃、夏休みに見ていた、
〝あなたの知らない世界〟という番組に、
ゲスト出演していた畑中葉子が、
突き立てた親指と腰を、ぐるぐる回しながら、
♪だからもっと動いて、もっと、もっと、もっと、もっと、
ああ、溶けてゆくぅ~、溶けてゆくぅ~♪〟
と歌っている姿に大コーフンしたのを覚えている。
で、近頃のボクと言えば、一人家にいるときなどに、
意識を後ろへ向け、神の実存だけを認識していると、
前から神がやって来て、
〝ああ溶けてゆくぅ~♫、溶けてゆくぅ~っ♪〟
と、畑中葉子状態になるのだ。
この、ヘンタイ野郎―ッ!
と、罵られそうだが、それでもなんとか昼間は、
真面目な管理部長をキープしているのだからすごい。
( ⇑ ウソ!)
そんな感じで、日曜の午後である。
やることもないので、家の近くのジムにでも行こうと、
外へ出てみれば、超大規模なデモが行われていて、
ちょっと、びっくりした。
道を渡りたいが、あまりに人が多くて渡れない。
仕方がないので陸橋のある所まで歩き、
そこから、なんとかジムのあるビルまで辿り着けた。
ジムはガラッガラで、まさに貸し切り状態だった。
しかし、あまり体に力が入らず、ダンベルプレスの後、
バランスボールで腹筋をやったら気力が失せてしまい、
ひとりパントリーで、コーヒーを飲みながら、
アップルデイリーを読んでいた。
デモに参加する市民、抗議活動をする若者達、警官隊、
これら全てが、眼球の裏側のみで展開されている妄映で
ただの夢の映像だなんて…。
それでも、神だけが在る、という真理が理解できると、
本当にこれは無い、と、たとえ見えていても真に分かる。
夜、フィギュアスケートのグランプリファイナル、
女子フリーの演技を見る。
今年はみんな4回転をバンバン跳んでいて、すごい。
紀平選手も、トリプルアクセルなんて跳べて当り前、
という感じで、4回転サルコウに挑戦していた。
女子も4回転を普通に跳ぶ時代になった、と思う反面、
別に昔の女子選手が体力的に劣っていた訳ではなく、
また、技術やセンスが無かったわけでもないのに、
なぜ今の選手だけが4回転を跳べるのだろう、と思った。
それは、つまり思い込み、信念の問題なのだ。
男子でも難しい4回転を女子がやるなんて絶対無理 ⇒
男子が4回転を跳ぶのが当たり前になってきた ⇒
女子が練習で成功させた。女子でもできるんだあ ⇒
じゃあ、わたしもできるかも… ⇒ みんなやり始める
てな具合で、選手やコーチの思い込み(信念)が、
時代と共に次第に変化していった結果、今では、
女子も4回転を跳ばなければ勝てない、となった。
僕たちコース兄弟も同じように、
神だけが実存で、それ以外は全て真実ではなく、
両親も、子供も、家も、仕事も、恋人も、わたしも幻想だ、
が、信念にまでなるには段階を踏む必要がある。
それで、おお、わかったあーっ!
と、神をありありとを語る兄弟が増えるにつれ、
そっちの方が現実(リアル)になってゆくのだろう。