👆 マスクを求めて薬局に並ぶ人々
前回、銀行が営業を停止した、という記事を書いたが、
今朝、通勤途中に会社近くの匯豐銀行を覗いてみると、
門の前に並んでいる人がいて、何だかやってるっぽい。
訊けば、どうやら、今日は営業をするようだ。
日本から持ってきた円を口座に入れられなくて、
このままでは10日のクレジットカードの支払い期日に
間に合わないと困っていたが、助かった。
幸い、カバンには持ってきた日本円が入っている。
並んでいると、9時になり、銀行が開いた。
カウンターで両替と入金の手続きをする。
普通に銀行が開いているのは平和のしるしなんだね。
銀行を出て、会社へ向かおうと通路を歩いていると、
ドラッグストアの前に、
マスクを購入する人たちの長い列ができていた。
見れば、行列は駅の改札口付近まで続いている。
と、店員さんが出てきて人数を数え始めた。そして、
「すみません。今日のマスクの販売はこの人までです。
これより後ろの人は買えません!」
と叫んだ。
それでも、午後になれば入荷するかも、と、
だれも列を離れようとしない。
昨日、日本の本社からマスクが送られてきたのは、
本当に幸いだった、と会社に感謝した。
オフィスに着いた。
明日、明後日は自宅待機(在宅勤務)の予定なので、
今日中にオフィスでやるべき仕事を片付けていった。
午後からはエドワードも出社してきた。
彼は本社から送られてきたマスクの一部を、
世話になっている中国の業者に送ろうとしているが、
FEDEXやDHLが言うには、輸送路が混乱していて、
いつ荷物を届けられるか保証できない上、
中身がマスクだと、盗難されるリスクも高いので、
やめたほうがいいでえすよ、ということだった。
帰宅途中、食料を買っておこうと、スーパーに寄った。
お米の棚が空になっていた。肉や野菜もほとんどない。
ティッシュやトイレットペーパーも売り切れになっている。
見ると、一人二袋まで、と張り紙がしてあった。
そういえば今日、昼から出勤してきたエドワードが、
朝からお米を求めて、スーパーを3軒回ったが、結局、
どこも売り切れで、安いタイ米さえ買えなかったという。
多くの食材や消耗品を中国からの輸入している香港は、
中国の輸送が混乱すれば、生活に大きな影響が出る。
僕の場合、
まだ家に、男一人食ってゆくくらいの米はあったので、
とりあえず、卵とソーセージだけを買って帰った。
今日、一日を振り返って思った。
一見、様々なハプニングが起こっているように見えるが、
神だけが本当で、真の自己もその中にあり、
いまこの瞬間に抵抗せず、ただ神に〝在り〟続けて
見過ごしていると、外側に起きていることにが、
湧いては消える雲のように実体がないと分かってくる。
その証拠に、銀行しかり、マスクしかり、食料しかり、で、
今日の僕は、ちゃんとなるようになっていた。
というわけで、明日は自宅待機である。