香港では、再び新型肺炎の感染者が増加している。
海外から帰国した人からの感染が拡大しているとして、
今日から、飲食店における酒類の提供が禁止された。
これで実質、バーやパブ、居酒屋は営業自粛となった。
これには僕も、政府はウマい手を考えたな、と思った。
全飲食店の営業を禁止すればパニックになる、しかし、
人が集まってワイワイやる状況は造りだしたくない、
じゃあ、お酒の提供だけを禁止すれば、
飲食店は営業を続けられるし大規模宴会も抑制できる。
香港は行政長官の一存で様々な政策を決定できる上に
土地も狭いので、管理がしやすい。
その上、香港市民はSARSを経験しているため、
日本人と違い、ウィルスに対する意識が高いのだ。
と、妹からLINEが来た。
軽度の認知症である82歳になる父が、
マスクもせずに毎日梅田へ出かけて行き、
どこかのバーで酒を飲んで帰ってくるのだという。
喘息の持病もあり、マスクだけでもさせようとすると、
新型ウィルスのことを認識していない父は怒り狂い、
たとえ父が感染して〝自業自得死〟したとしても、
濃厚接触者となった家族は日常生活が送れなくなるため
どうしたものか、ということだった。
多分妹も、誰かに愚痴りたかったのだろう。
僕は、そうなったらそうなった時の事や、と返したが、
これもまた、完璧な流れなのだな、と心の中で思った。
僕の方はと言えば、カフェに入ってもワインは飲めず、
ジムは閉鎖され、フィリピン工場も操業停止で出張もなく
というわけで、仕事帰りに、香港の穴場グルメや、
おしゃれなお店を紹介しているカリスマブログを参考に、
あちこち散策するようになった。
それで昨夜は、
ブログで紹介されていた〝大人が食べるドーナツ〟
を求め、退勤後にワンチャイまで行ってきた。
いつも乗っている通勤バスを降りないでそのまま行くと、
なんとバスはそのドーナツを売るカフェの前で停まった。
(これもカリスマブログの指示通りであった。)
二つ買えば一つタダということで六つも買ってしまった。
その帰りに、これもカリスマブログに紹介されていた
オシャレスポット、リートンストリートを歩いてみた。
うわっ、ここに会社があったら楽しそう。(👈破産だよ)
そんな感じで、もう、27年も香港にいるのに、こうやって
カリスマブログに頼り切っているボク、くうぅぅーっ!
ドーナツは、いかにも甘ったるそうな見た目に反し、
甘くもなく、あっさりしていて、いくつでも食べられた。
それにしても、カリスマブロガーってすごい、憧れるわあ。
というわけで、
今日は何の気づきにもならない一日であった。