家の事をいろいろとやってもらっていたチョイ姐が、
今月一杯で仕事を辞めることになった。
お孫さんの世話に専念したい、ということで、
数か月前から何度もそういう話は出ていたのだが、
それでも何とか頼み込み、来てもらっていた。
まあ、掃除や洗濯は自分でやればいいのだし、
いざとなったら、別の家政婦さんを探せばいい。
ただ、チョイ姐には19年間もお世話になっており、
なんか、ある種の〝情〟が込み上げて来て、
もう来ないんだ、と思うと、とても寂しい。
思えば、ケリーやふぁちゃんとお別れするときも、
何とも言えない切なさを覚えたものだ。
僕の意識の変化に伴い、香港の政情も変化し、
これまで僕の周囲に空気のようにいた人たちが、
次々に僕の前から消えてゆく。
これまで自分が握り続けていたスタンスが、
どんどん終わっていっている。
以前の自分であれば、すっごく怖くなり、
なんとか現状維持をしようと頑張っていたと思う。
しかしもう、自分は愛そのものだと解かっていて、
どこで何をしようと完璧に愛されている。
だから、このまま進んだって全然大丈夫、と、
自分に大きな許可を出せている。
それどころか、新しい世界へ移行していくことに、
とてつもないエクスタシーも感じている。
最後に、チョイ姐、
19年間、本当にお世話になりました。
お孫さん達に囲まれ、幸せに暮らしてね。