僕も含め、
日本はおおむね、自己否定型の人が多い。
母親、父親、友人、同僚、上司、見知らぬ人、など
自分の考えより、相手の言っている事の方が正しい
となんとなく思っており、他者と違っていると、
そんな自分を密かに責めてしまったりする。
逆に、
香港や欧米では、他者否定型の人が多数を占める。
私は悪くない、悪いのはみんな、あなた…。
自分の非を認めると破滅だ、くらいに思っていて、
他者から傷つけられたり、迷惑をこうむると、
狂ったように、相手を責めまくったりする。
わかりやすく言えば、
安倍総理とトランプ大統領。
このふたつのタイプの人が、
赦しを実践するとどうなるか、と言えば、
自分責め日本型の人は、とことん沈黙し、
全てを受け容れることで赦そうとし、
他人責め欧米人型の人は、とことんさらけ出し、
自分を表現することで赦そうとする。
僕は、もともと自責タイプだったにもかかわらず、
それだと、外国では到底生きてはいけないので、
〝頑張って〟他責タイプをやっていた。(笑)
そして、どちらも体験してみてわかったのが、
赦しに於いては、
自責日本型の兄弟こそ、表現して赦し、
他責欧米型の人こそ、沈黙して赦す、
で実践した方が、赦しやすいということだ。
僕も含めて、自責日本型の兄弟は基本、
他人が怖くて自分を責めているので、
沈黙して内側へ入ると、余計に外界が怖くなり、
心の中で他人を責めている自分を責める、
といった、謎な構図を作ってしまったりする。
なので、旦那、奥さん、子供、親、同僚、などと、
ちょっと気まずい関係を続けている人は、
沈黙で赦すのではなく、また、責めるのでもなく、
自分はこういう関係になりたいんだ、
ということを、本人に思い切って表現してみる。
いきなりガッツリ、なんて無理だと思うので、
先ずは少しづつ、
朝、相手の目を見て、行ってきます、を言う、とか、
ちょっとしたことでも、ありがとう、と言うとか、
そんな小さな表現から始めればいいと思うのだ。
相手がどんな反応をしたって関係ない。
だって、自分の中を赦すためにやるのだから。
相手に対する、
なんか嫌な感じ、もやもや感、の裏には、
本当はこうしたい、が隠れている。
嫌だな、にフォーカスすると、
意識の矢印はエゴ側へ傾き、
こんな関係になりたいな、にフォーカスすると、
意識の矢印は神の想いの流れに乗る。
だから、
はじめは緊張するかも知らないけれど、
下腹にぐっと力を入れ、
こうしたい、こうだったらいいな、という想いを、
小さい事からでも伝えてみる。
今日、旦那さんや奥さんに向かって、
たった一秒、ニコッ、とできたら、
神にニコッとできている。
その〝なんかいい感じ〟が、
やがて背後の筒を通って、
自分のスクリーンに反映されてくるのだ。
(※タイムラグがあるので注意!)
自己であれ、他者であれ、責めるといった行為を
やめられない自分をも〝肯定〟しきったとき、
愛が、大手を振って戻ってくる。