もう、4日間、家から一歩も出ていない。
コロナだから、ではなく、自主お籠りである。
その間、
山菜栗ごはんを作ったり(ご飯は自分で炊いた)
おでんを作ったり(レトルトだが、自分で温めた)
から揚げを作ったり(冷凍だが、自分でチンした)
と、部屋で〝超ロマン〟な時間を満喫している。
で、あとの時間は全て、創作に捧げている。
三作同時進行で書いているのだが、
プロットや文体のトーンもいい感じに定着し、
幸い、登場人物のキャラ立ちもうまくいったため、
順調に物語が進行し、書いていてとても楽しい。
こんな感じで今後は、
自分が本当に望んでいることを、どんどん、
自分にやらせてやるのだ、と決めている。
自分の中に、真の愛と力が戻ってきた今、
いったい自分は、今まで何を恐れていたのか、
なんであんなに、自分をないがしろにし、
痛めつけることができたのか、と、
本当に不思議に思う。
そうやって、自分を本気で慈しんだとき、
攻撃されている、とこれまで思っていた人も、
本当は自分が先に〝怒りの挑戦状〟を
送りつけていたということにも気づいた。
それで、今日はWOWWOWシネマで、
『ホリデイ』というハリウッド映画を観た。
ロスとイギリスに住む二人の女性が、、
クリスマス休暇の間だけ互いの家を交換し合い、
そこでそれぞれの新たな出会いが…、という、
ベタな恋愛物語なのだが、僕の大好きな女優、
ケイト・ウィンスレットが出ていたので観た。
三年も付き合った挙句、彼氏は別の女と婚約し、
その後も、仕事や私生活で利用されまくっている
都合のいい女役を演じるケイトが、
最後に男に言い放った言葉が痛快だった。
「黙れ!ジャスパー!私を甘く見ないで!
あなたは私の心を傷つけ、
傷ついたのは私のせいだと思い込ませた。
あなたに夢中だったから、
私はずっと自分を責め続けてたのよ。
なのに、厚かましくクリスマスに押しかけ、
結婚直前の男が、私を失いたくないですって!
今こそ言ってやる。終わりよっ!
こんな不毛で歪んだ関係はバッサリ断ち切る。
クソな関係は終わりなのよ。
新しい人生を始めるの。あなたヌキでね。
さっさと消えて、今すぐよ。
私の中から湧き上がってくる、パワーがね」
これまでいいように利用されてきた彼女が、
本当の自分の価値と力に目醒めた瞬間、
もう終わりだ、と力強く相手に言い放った。
僕にはこれが、エゴへの宣言のように思え、
痛快さが込み上げて来た。
攻撃してくる相手を愛として見ようとしたり、
恐怖の対象と対峙し、真に手放そうとするとき、
まず、最初の最初に、何よりも必要なのは、
優しさや、愛や、感謝、なんかではなく、
自分に対する圧倒的な〝力強さ〟だ。
自分の内側に、何にも揺るがない、
芯のような強さを持つことである。
それが神の子のプライドであり、
優しさや、愛や、赦すことなどは全て、
この力強いプライドの上に成り立っている。