👆 いつものおしゃれカフェでブランチ
今日は新しい会社の入社前面談の日だった。
面談は午後からだったが、一日有給を取った。
家の前のバス停からバスに乗れば、40分ほどで
新しい会社が入るビルの前のバス停に着く。
これなら、朝8時に家を出れば十分間に合うし、
雨の日でも傘なしで会社までたどり着ける。
日本人副総経理(定年間近/阪神ファン/喫煙者)と
会議室で今後の業務について打ち合わせをした。
中国にいる総経理とはZOOMでやり取りをした。
二人とも営業出身で、中国語は話せず、
財務や総務人事などの管理業務も管轄外らしく
非常に期待してますとハッキリ言われた。
何をするのかと思って業務内容を訊くと、
資金繰り表や人事評価制度(KPI)のかんりなどで、
財務や総務管理はかなりゆるゆる、
心の中で密かに「ここ、もらった!」と思った。
それから、香港人の営業部長さんが入ってきて、
僕のノートPCを新たに購入するにあたり、
希望するメーカーやスペックを聞かれたので、
財務諸表をチェックしなければならないため、
なるべく画面の大きなものをと希望を伝えた。
面談を終え、香港島へ戻るバスに乗った。
そこでずっと背後の無限の全体に入り、
ただ存在しているだけの状態で過ごした。
そして、神は在る、の中に佇んでいるうち、
これまで疑問に思ったこともないような疑問が、
ふと湧き起こり、そこから、心がざわめきだした。
神は在る…神は在る…んっ…?神は在る…??
神はどのようにして在るようになったんだろう?
神はいつからここに在るのだろう?
神が在る以前には、何があったのだろう?
そもそも、神はどうやって生まれたのだろう?
不可知である神が、永遠にここに在ったとして、
それは何ゆえに存在し続けているのか?
神がゴールのその先は?またはそれ以前は?
本当にうまく説明できないのだが、
神が全ての全てであるならば、
どのようにしてその全てが始まったのか、
不可知のその先にある〝究極〟に思いが及び、
愕然とした思いに捉われたのだ。
これまでは、何の疑問も持たず、ただ、
父が待つ故郷へ永遠に帰還して、終了―っ!
みたいに思っていたが、故郷が本当の最終?
そもそも、神の国って、なんなの?
プリンを見て、なんでプリンって言うんだろう、と
プ・リ・ン、プ・リ・ン、と呟いているうちに、
気が狂いそうになる時の感覚に似ている。
究極の不可知の以前にはなにがあったの?
答えなんか絶対に出ないのは分かっていながら
このことに思いを馳せると、なぜか、
ものすごい〝やるせなさ〟が湧き上がってくる。
えっ?ひょっとして…まだあるの?
これまでは、
ただ漠然と、神が最終と思っていたが
神などというものが何ゆえに〝在る〟のか、
はっ、とさせられた初夏の香港であった。