昨日10月1日は国慶節で会社は休みだった。
この日、昼間はジムで自主トレをし、夜は、
ワインとつまみ(チーズやサラミなど)を持って
書斎に籠り、創作に専念した。
休暇前、病気で長期療養をする僕の部下、
ミンと業務の引継ぎを行なった。
5年後の生存率35%という病状の中で、
きちんと引き継ぎを行なう彼女を目の当たりにし
〝ここが私の居場所だ〟という強い覚悟を感じて
僕は自分の中途半端さを恥じた。
眠っている、とか、目覚めている、とかではない。
自分が覚悟を以って凛と決断しているかである。
僕はその覚悟を決められず、どっちつかずで、
ぐちゅぐちゅずるずる、と迷っていた。
「私はこの場所(フィールド)で生きてゆく」と、
腹を決めてそこに留まっている兄弟たちは、
それが恐怖や不安からの選択であろうと、
尊敬に値する。
そのことを学べただけでも、たった数か月だが、
僕はこの会社に転職した意義があった。
国慶節の休みに入る前、僕が辞職するにあたり
中国国内にいる統括部長と電話で話をした。
はっきりと小説に専念します、と伝えた。
(彼は僕が台湾で本を出版したことを知っている)
ただ、ちゃんと後任が決まり、
業務をちゃんと引継ぐまではここに残りますと…。
彼は残念だけれどわかった、と言ってくれた。
そうなのだ。みんな優しすぎるくらい優しい。
だから、ここまでずるずる来てしまった。
いっそ、
チョー嫌な奴がいた方が、すっぱり辞めれるのに。
今回「会社を辞めます」(前へ進みます)と、
力強く伝えられたことで僕も腹をくくれた。
今回、今の会社の同僚たちに出会ったのは、
他人の振りして現れた、僕の中の別の側面
をちゃんと愛として受容し、赦すためだった。
僕は正しい軌道にいる。
兄弟たちがそれを証明してくれている。