1月7日から始まった香港のコロナ自粛措置だが
今日でちょうど折り返し地点、といったところか。
その間、カフェで小説創作、競馬場でランニング、
そのほかにも、瞑想に低糖質ダイエット、と、
自己の内側を整える日々を過ごしている。
友人はみんな昼間働いているし、夜は6時で、
全ての飲食店が閉まってしまうため、
人と話をする機会がめっきり少なくなった。
それで、仕方なく、兄貴と会話をしている。
最近では兄貴が姿を現すことは稀で、大概は、
内側に響く音声のみで会話をしているのだが、
たまにランニングを終えて家に戻ってくると、
扉を開けた途端、暗闇に青い背広を着た男が、
リビングに立っているので、ぎょっ、となったりする。
それでも以前は、また出たあ、くらいだったが、
人恋しい近頃では、ちょっと、うれしい。(笑)
それで、久々に姿を現した兄貴は、
何もせずにしばらく家で休め、と僕に言ってきた。
僕が〝ねばねば教〟に陥っている、というのだ。
毎日あそこのカフェへ行って小説を書かねば、
ジムへ行けない分、ランニングや腹筋をして、
もっと体を絞っていまの体形を維持しなければ、
神の愛を忘れないように瞑想をせねば、
それよりなにより、帰国前の貴重な時間を、
無為にタラタラと過ごさないようにしなければ、
という、強迫観念から僕が行動している、と…。
「ある程度、自分を律することは必要だし、
僕は楽しみながら自分を追い込んでるんだよ!」
「でも、全く体がついて行ってない気がするけど。
現に今日も、必死のパッチで走ってるのに、
太ったオバサンに抜かれてたよね。
ちょっとあなた邪魔よ、みたいな、ククッ…」
(うっせーよ!)
「俺はわざと脂肪が燃焼する速度で走ってるの!」
「まあ、止めたらこれまでの努力が無駄になる
と思って無理をしてしまうのは分かるけれど、
気分が乗らない日は休んでいいんじゃないか?」
「休めって言っても、病人みたいに一日中
家でゴロゴロしてるわけにもいかないじゃん!」
「家にはネットというものがあるじゃないか。
君がインスタを始めたのはいい選択だ、って
僕は高く評価してるんだ」
(あーもう、何が言いたいのか分かってきた!)
「言っとくけど、中国語での配信はしないからね!」
「無問題!(モウマンタイ/問題ないよ)。
どっちにしろインスタは、中国国内の人は
見ることができないからね。
でも君は、YOUKU(中国版YOUTUBE)について、
いろいろ調べていただろう。これはいいね」
きいぃーっ、なに、この上からな言い方!
実は、中国国内だけで流通している
中国版YOUTUBEであるYOUKU(優酷)に、
アカウントを作ろうと、色々調べていたのだ。
兄貴は僕の本音の分身でもあるので
もう、何から何までお見通しなのだ。
こうして、何の学びにもならない会話を続ける。
(ほんと、アーテンやパーサとは大違いだよ)(笑)
それで、ここのところ感じている、
〝それ〟が分ってしまえば即終了、について、
兄貴に聞いてみた。
兄貴、僕、世界、愛、神、ハート、意識、心、全体、
それらに捉われて悟った気になってはいけない、
と兄貴は答えた。
もうすべては完璧で、救われているのだ、と…。
それから、ここ一か月以内に出会う人の中から、
真理ついての重要なメッセージがもたらされる、
とも述べた。
それで、この週末は、何にもせず、J-SPORTSで
フィギュアスケートヨーロッパ選手権を観ながら、
過ごしている。
(ロシアのワリエワ選手すごい!)