そういう訳で、何の問題もない今を普通に過ごしている。
本来であれば、もうキャリアを離れてしまったわけだし、
不安になろうと思えば、いくらでもなれるはずなのに、
今の僕には、全く全然これっぽっちも、迷いがない。
白黒はっきり決まりがついて終わってゆき、
また、新たに起こることが起こってゆく。
こう書くと、読者の皆さんの中には、
ただ受け入れることしかできない無力さとか、とか、
何の面白みもない虚無的な感覚が出てきそうだが、
そんな個人の自分が一切介在せず、
赦される必要も無しに赦され切っているその営みは、
そんなちっぽけでつまらないものなどではない。
それは、悟って幸せになるとか、
赦した後に本来の自分が見えてくるとか、
神の愛を感じて癒されるとか、源(神)へ戻るとか、
そんなことを考えている自己の領域とは全く別物の、
人間の考えの営みをはるかに超えた境涯である。
こう書くとまた、
何か至るべき境地があるように考えてしまうが、
それをも見過ごして(赦して)ゆくと、
もう、目も、耳も、鼻も、口も、皮膚も、脳も無しに、
その営みがむき出しになっているのが明白になる。
ただ、誤解を避けるために説明するならば、
自分がいないからといって、
個人が本来持っていたキャラが消失するわけではない。
星谷周作の性格や思考体系や感情表現など、
顕われてくるキャラは星谷周作そのままであり、
怒ったり、泣いたり、わめいたりする。
そんな感じで過ごす深夜、iPodsを耳に装着し、
自分の部屋でデスクの明かりだけをつけ、
音楽を聴きながら書き物をしていたら、
この何にもどこにも属さない、ニュートラルな今が、
この2022年の夏至を通過するにあたって、
とても大切なものなのだとしみじみ実感されてきた。
全く違うパラレルへ移行するために、
一度全てをリセットする必要があったのだ。
と言っても、次にどんなパラレル並行するのかは、
全くうかがい知れないことだけれど…。
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