今日は、スピとは何の関係もない高齢者の話をする。
昨日、たまたまテレビをつけたら『徹子の部屋』に、
高齢者専門医の和田秀樹医師が出ていた。
この人は『70歳が老化の分かれ道』『80歳の壁』
などの著書がベストセラーになっている注目の医師で、
彼の研究によると、人が何らストレスを感じず、
精神的にも肉体的にも、これまでと同じように、
普通に日常生活が送れる年齢(健康寿命)は、
男性は72.68歳(あくまで日本人が対象)であるらしい。
そこから、筋力が弱り、転んで骨折をしやすくなったり、
物忘れがひどくなったり、理解力が低下したり、
耳が遠くなったり、癌になったり、し始めるのだという。
そして、80歳を境にガクン、と認知機能や歩行機能が
衰え、新たな何かをしようという意欲が失われてゆく。
うちの母も、70代後半までは、足腰も全然大丈夫だし、
頭もしっかりしていて、80代も楽勝だと思っていたら、
80歳を過ぎた途端に、よく転ぶようになり、
記憶力が急激に衰えて行ったのだという。
そして和田医師曰く、高齢者が最も注意すべき点は、
記憶力の衰えではなく、意欲の低下なのだという。
高齢になり、前頭葉が老化すると、意欲が低下し、
意欲が低下すると変化を好まず、毎日同じパターンを
繰り返すようになり、結果、足腰が弱ってくる。
そして、前頭葉の老化を防ぐには、頭を使うことより、
毎日の生活に変化を持たせることが大事なのだという。
例えば、
髪型を毎回変えてみる、新しい店に入ってみる、
変わった食べ物に挑戦してみる、同じ服ばかり着ない、
など、毎回違う選択をすることが大切らしい。
と、ここまで来て、ハッと気づいてしまった。
健康寿命が73歳だとすると、50代後半の僕の場合、
今と同じテンションで生活してゆけるのは、
あと16~7年ほどしかない、ということになる。
そんなの、あっちゅーま、ではないか。
なので今後は、やりたいことをやって生きようと決めた。
逆に、やりたくないことは絶対にしない、と腹をくくった。
居たくない場所には一秒たりともおらず、
一緒にいたくない人とは一秒たりとも一緒にいない。
今後はこのスタンスで生きていくと決めたのだ。
これ食べたい、と思ったら、つべこべ言わず食べる。
太るとか、値段が高い、とか、一切気にしない。
台湾行きたい、と思ったら、とりあえず行く。
兄弟てっちゃんに会いたいと思ったら、即会いに行く。
日本語教師の学校行きたいと思ったら行くのだ。
将来どんなメリットが、なんて考えてるヒマなどない。
だって、泣いても笑っても十数年、ではないか。
もし自分の余命があと一年だったら、なりふりかまわず、
やりたいことを思い切りやって死んでゆくだろう。
嫌なことをやり続けながら死んだりしないはずだ。
それと同じで、未来を恐れながら長生きするのではなく、
俺の人生、73歳で一区切り、とリミットがあることで、
大胆に意欲を持って生きていけるのではないか。
(※くどいようだが、今日の話は、今この瞬間しかない、
時間はリアルではない、兄貴に捧げるだけだよ、
といったレベルのものとは全く関係がない、
ちょっと気が楽になる世間話なので、
そこのところヨロシク!)
73歳で無一文になったとしたらそれはそれで本望だ。
その時には、生活保護という手段もある。
要するに、何とかなるのだ。
というわけで今日は、スピとは何の関係もない、
余生の話でした。