香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

不思議が止まらない

 

 

Air Pods のイヤホンがみつからなかったのだ。

 

直純さんとの食事会を終え、音楽を聞きながら、

 

電動自転車を繰って帰って来たのは覚えている。

 

帰ってすぐ,

 

Air Podsのケースを充電プラグに差し込み、

 

それから何やかやして寝て、あくる日の夕方、

 

授業に行くためケースを見たら、中が空っぽだった。

 

イヤホンがない!片方だけでなく、左右両方ない!

 

昨夜、音楽を聞きながら駐輪場に自転車を止めて、

 

そのまま耳にイヤホンをつけたまま部屋に入った。

 

だから絶対この家の中のどこかにあるはず。

 

この時は時間が無かったので、そのまま授業へ行き、

 

戻って来てから、心当たりをひとしきり探した。

 

上着のポケット、机の上、ベッドの下、カバンの中、

 

どこを探しても見つからない。

 

外で失くしたのならあきらめもつくけれど、

 

絶対、この家の中にあるのは分かっているのに

 

見つからないとなると、余計に納得がいかない。

 

この日、トイレや靴の中や布団の裏まで調べたが、

 

どうしてもイヤホンは出てこなかった。

 

 

 

あくる日、大掃除がてら、大捜索を展開した。

 

すべての服のポケット、トイレの便器の後ろ、

 

洗濯機まわり、冷蔵庫の下、と、隅から隅まで探した。

 

それでもない。やっぱりない。もう、探す場所がない。

 

いつもiPhoneで音楽を聞きながら自転車に乗るので

 

イヤホンが無かったらなんか物足りない。

 

それにAir Podsは装着したまま外部音を取り込めたり

 

周囲の雑音をほとんど消し去ってくれたり、

 

軸部分を押すだけで、曲送りや曲戻しや一時停止

 

などの操作ができるので、

 

他のイヤホンではどうしても不便さを感じてしまう。

 

もう、新しいのを買うしかない。

 

値段を調べれば、ぎょえっ、34000円だった。

 

 

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こんなとき、兄貴はウンともスンとも言ってこない。

 

何か意図があってやってる気がしないでもないが、

 

それなら34000円を払ってほしい。ホント使えない。

 

次の日も、また次の日も、イヤホンは出てこなかった。

 

イヤホンは出てこないが、代わりに兄貴が出てきた。

 

「兄貴がやったの?」開口一番兄貴に訊いた。

 

兄貴は僕のことが全部分るので前置きはなしである。

 

 

「それは君が自分でやったことだ」と兄貴は言った。

 

「あの日、もし君がイヤホンを装着して、

 

音楽を聞きながら自転車に乗って授業へ行っていたら、

 

後ろからやって来たバイクの音に気づかず、

 

いまごろ君は大変なことになっていただろうね」

 

あの日、

 

仕方なく、イヤホンをせずに自転車に乗ったことで、

 

耳で危険を察知でき、難を免れることができたのだ、と。

 

「じゃあ、兄貴がわざとイヤホンを隠したってこと?」

 

「僕は君と同じ存在だと言ったはずだ。

 

 君が危険を察知して自分でイヤホンを消したんだよ」

 

👇西武の「不思議、大好き」のポスター

  この頃、コピーライターやスタイリストが

     最先端の職業だった。なつかしい!

 

 

急に楽しみにしていたことがダメになった、

 

もうちょっとでうまくいく、というところで邪魔が入った

 

大切なもの(あるいは人)を失くした、病気になった、

 

というような、一見ネガティヴに映るようなことも、

 

何かを回避する為に自分で起こしていることがある。

 

だからこそ、この不確実性に満ちた幻想世界を、

 

僕たちは何とか無事にこの年までやってこれている。

 

ある意味、抵抗を止め、そのままを許容していれば、

 

ちゃんと上手くいくようになっている。

 

 

兄貴が消え、僕はトイレに行った。

 

便座に座り、ふとトイレットペーパーの台座を見ると、

 

その上にイヤホンがふたつ転がっているではないか。

 

白色に同化して発見しにくかったのかもしれないが、

 

トイレは何度もチェックしたはずである。

 

 

 

 

今後、

 

「えっ、どうしよう、ヤバい!」

 

みたいなことがあっても、もう平気な気がする。

 

昔〝不思議、だいすき!〟という、

 

西武デパートのキャッチコピーがあったが、

 

不思議が慣れっこになってきている。