👆 ITオタクだけあってみんなメガネかけてる
先週から、後期の授業が始まっている。
これまでは1年生の文法クラスを担当していたが、
それに加え、後期からは、
2年生の小論文のクラスも担当することになった。
というのも、前任の講師が突然辞職され(介護のため)
小論文なら、本を出している星谷先生が適任だろう、
と、学部主任が僕に後任を任せてくださったのだ。
小論文は留学生にとってはとても重要な科目だ。
入社試験を受けたり、大学を受験する際に、
必ず課されるものであり、
いわば、彼らの将来を左右する大切な科目なのだ。
その分、教える僕の責任も重大、というわけである。
👆やっぱり1年生はまだハチャハチャしてる
そんなわけで、先週、最初の授業を行なった。
生徒は12人で、うち11人がベトナム人だ。
クラスの専門がコンピューターであるせいか、
他のクラスに比べて静かでオタクっぽい生徒が多い。
教室に入ると「あ、星谷センセー!」と声を掛けられ、
見れば、去年読解を教えた時の生徒が数人いた。
覚えていてくれて、本当にうれしかった。
👆 一回目の講義では、指示語の使い方を教えた
教師になるまでは、どんな時に「これ」を使い
どんな時に「それ」を使うのか、なんて、
ぜんぜん気にしたこともなかった。
講義を始めようとしたが、パワポに不具合が生じて、
うまく表示されないのでまごついていたら、
そこはITを学ぶ彼ら、ひとりが前へ出てきて、
ちゃ、ちゃ、ちゃっ、と直してくれた。
2年生の生徒は、1年生に比べ大人っぽい。
彼らの日本語のレベルを知るため、
彼らに卒業後どうしたいか、を述べてもらう。
大学へ行きたい生徒が3名、就職が2名、
あとはみんな、まだよくわからなーい、だった。
ひとり、将来を決めていないことが恥ずかしい、
みたいな感じの生徒がいたので、
「将来のことがわからないのは当たり前です。
先生だって来年どうなっているかわかりません。
だから、今この瞬間瞬間を大切に生きてください。
皿洗いのバイトをしている時は、お皿を丁寧に洗う。
授業の時は、今、学んでいることに集中する。
今をじっくり味わいながら、丁寧に過ごしてみて。
そうすれば、今の日常の中から、これだというような
何か将来に対するヒントが見つかるかもしれません」
とアドバイスをした。
講義の途中、友達と、仲間と、相棒の違いを訊かれ、
仲間は、目的や志の同じ人のことを言い、
相棒は、仲間と同じ意味だが、相手は必ず一人だけ、
「ハオさんとヒュンさんは、ここで勉強する仲間ですが
友達ではありませんね。わかりますか」
と、説明したのだが、これで合っているのかなあ?