👆 僕の教え子たち
今日は、留学生たちによるスピーチコンテストだった。
今年入学した全一年生が大講堂に集結し、
その中から選抜された、学生たちのスピーチを聞く。
僕が担当しているクラスからも1名がスピーチをした。
もう、うちの子のスピーチが一番よかった、とばかりに
学芸会を見に来た父親の心境で、思い切り前に出て
写真撮りまくり、ビデオ撮りまくり、のボクであった。
👆 来期もこのクラスを受け持てたらいいな!
日本へきてたった3年で、原稿も見ずに、こんなにも、
気持ちを込めてスピーチができるなんて本当にすごい。
3年間も中国に留学し、香港在住30年の僕でさえ、
広東語でスピーチしろと言われればビビりまくるのに、
みんな堂々としていて、マジで尊敬する。
なかでも、ある女子学生が語った、
必死でアルバイトをしながら学費や生活費を稼ぎ、
心の余裕がない中でも、他の留学生を励ましたり、
気遣ったりすることは、誰にでもできるでしょう、
お金なんてかからないでしょう、だからもっと、
クラスメートや周囲の人たちを思いやろうよ、
というスピーチには、涙が出るほど感動した。
👆 感動のスピーチが続く。
指導された先生がたの功績も大きい
また、電気もガスもないド田舎の村から来た、
ネパール人女子学生の、
小学校を卒業したら農業をするのが当たり前、
という概念に、勇気を振り絞ってノーと言い、
散々苦労をしてお金を貯めて日本へ来たからこそ、
今こうして日本でスピーチをしている自分がいる、
といった誇らしげなスピーチも素晴らしかった。
👆 僕の教え子が表彰されたよ!
来年四月にはまた、新たな生徒たちが入ってくる。
多くの学生たちは、ネパールやスリランカなど、
貧しい農村出身の若者たちであり、
アルバイトで学費や生活費を稼ぎ、仕送りもしながら、
懸命に、それぞれの夢に向かって頑張っている。
そんな、明るく元気に毎日を乗り切っている彼らに、
僕もまた、授業を通じて、なにかいいもの、
励ましや思いやりを差し出せたらいいな、と思っている。
みなさんも、コンビニや、レストランや、ホテルで働く、
外国の若い男の子や女の子に出会ったなら、ぜひ、
優しいまなざしで〝ありがとう〟と声をかけてほしい。