今日、小論文の授業をするために教室へ行ったら、
普段は元気な生徒たちの雰囲気がおかしかった。
一体どうしたのか、と訊いてみると、生徒たちは、
にわかには信じられないことを話し始めた。
僕のひとつ前の授業(簿記会計)の中で、
解からないことがあったので、
1人のネパール人女子学生が先生に質問をしたのだ。
すると、その男性講師(70歳/痩せた森前総理)が、
「俺が今話してるんだから勝手に質問すんな、バカ!」
と怒鳴りつけたというのだ。
「なんで質問したらいけないんですか」
と、その女子学生が反問すると、その講師は、
「理解できないんだったらネパールへ帰れ、アホ!」
と罵ったのだという。
さらに、この講師は、生徒に答えさせる際、
黒板の文字を指すときのアンテナのような棒で、
「はい、あんた!」と生徒の頭をチョンチョン、と
つつきながら指名するらしい。
この令和の時代に、こんな教師がいるなんて、
にわかには信じられなかったので、僕は最初、
彼らが大げさに話しているのだろうと思っていた。
しかし、ある生徒が隠し撮りした動画を見てみると、
本当に、棒で生徒の頭を叩いているではないか!
訊けば、この先生の威圧的な言動は、
もう何年にもわたって続いているのだという。
生徒達はもうボイコットも辞さないくらい怒っていた。
中には、半泣きになっている生徒もいた。
休憩時間に僕はこの件を、日本語学科の主任
(女性/40歳くらい/スリムないとうあさこ)に伝えた。
授業が終わると主任は教室にやってきて、
生徒達から事情を聴き、前向きに対処することを
約束して生徒達を帰した。
主任と二人で話をした。
この講師は、勤続何十年の常勤講師で、去年も、
日本人学生に同じことをして親が出てくる事態となり、
それで、保護者がうるさい日本人クラスを離れ、
親が出てくる心配のない留学生を教えることになった。
しかし、高齢者の日本語は滑舌がわるく、しかも、
バリバリな大阪弁なので、外国人には聞き取れない。
それでも、この講師は、
生徒が集まらず廃校寸前だった学校に、
留学生の受け入れを提案してV字回復させた、
いわば学校にとっての救世主であることから、
学長も事務長も、あまりきつい事が言えないらしい。
まあ、昭和の頃には、こんな先生はゴマンといたが、
令和の時代にこんな事がまかり通っているなんて…。
学校側も、
留学生だったら、まあいいだろう、みたいな…。
眠くなったので、続きは明日…。