最近、
〝周囲の人たちから嫌われる夢〟を連続して見た。
1人から嫌われるのではなく、集団で嫌われる夢。
ある日の夢は、
以前の職場の人たち全員が僕を無視してくるので、
どうしたの、と比較的友好的な同僚に聞けば、
僕がみんなの気に障るようなことを言ったので、
全員が僕のことを嫌っている、というものだった。
また、別の日の夢では、行きつけの飲み屋に行くと、
店のマスターが口をきいてくれないので、
なんで、と隣の客に訊くと、僕が何かを言いふらし、
それで、マスターも客も、僕にはもう来てほしくない、
と思っている、と告げられた、というものだった。
それからも、高校のクラスメートバージョン、
大学の仲が良かった親友グループバージョン、など、
だいたい同じ内容で、別パターンの夢をいくつも見た。
夢から目覚めた時、
自分はこんなにも兄弟達から嫌われる存在だったんだ、
という、やりきれなさと罪悪感にさいなまれた。
実際、何十年にも及ぶ人生の中で、
人から嫌われるようなことを無数にしてきていたから、
夢が余計、リアルに思えたのだった。
こんな夢ばかり見るのはおかしい、と思い、
〝人から嫌われる夢〟〝夢占い〟で検索してみた。
「あなたは対人関係に不安をかかえています」とか、
「人に好かれる自信がない。劣等感の象徴」とか、
また逆に「人との絆が深まる可能性を示唆する吉夢」
というものもあった。
うーん、どれも違う気がする、ていうか、絶対違う!
そんなとき、ハタと気づいたのだ。
この現実世界で、どんなに人から嫌われようとも、
神である父から、聖霊である兄貴から、天国から、
ましてや自分自身である兄弟たちから、
神の子の自分が嫌われるなど、絶対に不可能だと…。
なので、この夢の世界で、誰かから嫌われたり、
罵られたり、嫌悪感を以って扱われたり、したとしても、
それは全部、あり得ないこと、ウソ、なのだ。
だから、安心して嫌われていればいい。
また逆に、自分が誰かを嫌いまくったとしても、
〝本当に〟嫌うことなど絶対にできないのだから、
安心して嫌っていればいい。
そんなことに罪悪感を持つ必要も無ければ、
不安や恐怖を抱く必要もない。
ましてや、何かを変える必要なんて全然ない。
なぜなら〝自分の中〟で起こっていることは全部、
狂った夢に過ぎないのだから…。
あなたを嫌っているその相手をようく見てほしい。
目があり、顔があり、口を歪めて何か声を発している
ただそれだけ、なのではないだろうか…。