先週の土曜日、家で、授業の準備をしようと、
資料が入っているUSBを探したら、どこにもない。
USBだけだとすぐに失くしてしまうので、普段は、
ドラえもんのケースに入れて持ち運んでいるのだが、
そのケースごと、どこを探しても見当たらないのだ。
僕は、授業を全てパワーポイントで行なっていて、
授業内容は全てこのUSBのなかに入っている。
また、ここ3週間ほど、バックアップも取ってなかった。
今日は土曜日、現在午後6時、学校は閉まっている。
それでも僕は、部屋着のまま自転車に飛び乗り、
学校へと向かった。
守衛室で事情を説明し、校内へ入れてもらう。
職員室…ない。最後に授業をした教室にも…ない。
うわっ、やっばーっ!やってもうたあー!
授業の資料、もう一回作り直しかあ、と思っていたら、
制服を着た守衛のおじさんが小走りにやってきて、
落とし物リストを確認したところ、今日の朝、
清掃員の方が教室の掃除をしていたとき、
床に落ちていたドラえもんのケースを見つけ、
事務局へ届けてくださっていた趣旨を教えてくれた。
事務局へ行くと、事務長が休日出勤していて、
ちょうど帰ろうとしていたところだった。
事情を説明して、落とし物をチェックしてもらい、
めでたくドラえもんのケースが戻ってきた。
守衛の方々に丁重に礼を言い、その場を後にした。
発見してくださった掃除の方(青木さん)には、後日、
高級なチョコレートを買って、お礼をした。
そんな感じで、最近、忘れ物をすることが多い。
歳のせいかな、とも思うが、そうでもない気がする。
僕の場合、人の名前が思い出せなかったり、
やるべきことを忘れたり、みたいなことはないのだが、
忘れ物はよくする。
こないだも、ジムで父の形見の腕時計を忘れ、
家に帰ってから気づいて、慌てて取りに戻った。
(この時も、受付の人が預かってくれていた。)
#忘れ物 #多い #原因、で検索してみると、
いろいろ出てきたが、中でも最もしっくりきたのは、
ある心理学者が書いた論文だった。
物忘れがなんとなく増えてくるのは、
仕事でも、プライベートでも、人生がひと段落して、
落ち着き始めたころ、なのだそうで、それはまた、
次の新たな人生へ向かうサインなのだという。
人間は目標や夢に向かう時、脳が挑戦モードとなり、
報酬系ホルモンが分泌されて、心身がクリアになる。
逆に、安定した同じ生活を続けていると、なんとなく、
ふわーっと自動的に生きているようになり、
注意力が散漫になって、忘れ物が多くなるのだという。
えっ?これって、今の俺じゃん!
そう言えば、今の僕は、今この瞬間の中を、
ただ通り過ぎているだけの毎日を送っている。
見えているもの、聞こえているものの活動そのものが
愛おしすぎて、常に脱力しきって生きている。
なんだか、夢だと分かって夢の中にいるような感じ…。
なんとかしないと、このままではエラいことになるぞ、
という自我の幻聴を笑い飛ばしている。。
でもまあ、いっか。
なにがあってもきっと、
神である兄弟たちが何とかしてくれるだろうから…。