先週は友人との食事会が続いた。
一人目は、ここに何度か登場した介護士の友人で、
本当は先月一緒にメシを食う予定だったのに、
僕が骨折をしたため今月にずれ込んでしまったのだ。
半年ぶりに会う彼は、以前よりすっごく痩せていて、
一瞬、病気でもしたのかと思ったほどだった。
聞けば、周囲から太ったねえ、と言われるようになり、
グルテン(小麦)フリーの食事を2か月続け、
身体を絞ったのだという。
たんぱく質が不足したり、筋トレをせずに痩せると、
どうしても筋肉が落ちてしまい、ゲッソリして見える。
本人は自分の身体に満足げのようだったが、
やはり、縮んだ感はいなめなかった。(笑)
毎度おなじみのコーハク→星乃珈琲→大人のバー
と、席を移しながら、あれやこれやと色々な話をした。
前回会った時の彼は、専門性が必要とされる割には、
給料が低い介護の仕事を、このまま続けてよいものか
と悩んでいたが、いまの職場は人間関係もよく、
楽しくやっているようだった。
それに、宅建の資格にも挑戦するらしく、一安心だ。
喋っているうちに、彼の終電を逃してしまった。
まあ、ここは、かなり年上でもあるオレ、
運転手さんに5千円を渡し、彼をタクシーで帰した。
(僕は自宅までテクテク歩いて帰った…)
👆 難波の〝億萬(おくまん)〟で焼肉三昧
もうひとりは、サンフランシスコ在住30年の日本人で、
香港時代に知り合い、長年LINEだけのやり取りだった。
彼は66歳で、ずっとシスコで看護師をやっていて、
今はもう定年になり、悠々自適の生活をしている。
アメリカの年金はかなりよく、円安も手伝って、
しょっちゅう日本へ来ているようだ。
大阪の人だが、すでに日本の国籍はなく、
アメリカに帰化している。(でも、ばりばり大阪弁)
いま、彼の唯一にして最大の悩みは、
8年前に眉に入れたアートメイクが全く消えず、
バカ殿のような眉になってしまっていることだ。
眉の薄い人がやるアートメイクはもっと自然で、
普通は2年くらいで消えるのに、
刺青を入れたようにくっきり残っている。
聞けば、表参道のクリニックに、
この刺青眉を取ってくれる機械があるのだという。
しかし、これを使うと本来の眉もすべてなくなり、
薄く茶色がかってしまうリスクがあるらしい。
66歳なのだからもうこのままいけば?
と言いそうになったが、本人の深刻そうな顔を見ると、
そうも言えなかった。
この夢の現実を生きていく上で、お金って大切だ。
十分なお金があれば、介護士の彼だって、
嫌な職場でずっと働く必要もないわけだし…。
でもやっぱり、最後はお金じゃない、って、
サンフランシスコの彼を見て思うのだ。
というわけで、
お金があっても無くても、
何が起こっても起こらなくても、
絶対に大丈夫な自分でいたいな、
と意を新たにした初夏の夜であった。