香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

カンニング事件

 

 

前期試験の追試があり、監督のため出講したのだ。

 

僕が受け持つクラスの追試の生徒は10名で、

 

論文クラスが6名、国文法のクラスの生徒が4名だ。

 

試験は5人の先生が監督にあたるのだが、

 

試験終了間際、女性の先生が突然、

 

ネパール人男子学生の学生証を、さっ、と取り上げ、

 

「今すぐ試験を中止して出ていきなさい!」と告げた。

 

見れば、学生証の裏に、びっしり文章が書いてある。

 

それは、論文の試験にでてくる文章で、

 

主要な個所を抜粋して書きだしている。

 

論文ってカンニングのしようがないと思っていたので、

 

学生証の裏に書かれた文を見て愕然としてしまった。

 

この生徒は、

 

日本語能力検定試験の2級(英検2級レベル)

 

を持っているのに、ひらがなもろくに読めないので、

 

他の先生たちの間でも、不正をして合格したのでは、

 

とささやかれていた、いわくつきの生徒だった。

 

(検定試験の2級はネパールで取得したものである)

 

 

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主任教官は、断じて許さない姿勢で、

 

多分退学処分になるだろう、とその生徒に告げた。

 

すると彼は、

 

「まだ、学生証の答えを見ていないのでセーフだ」

 

「学生証の裏に下書きをしただけ」

 

などと言い訳を始めたので、ブチぎれた僕が、

 

「事務局に報告して退学処分にしてもらう」と言うと、

 

「学校は絶対にやめたくない」と首を振る。

 

「じゃあまず、自分がカンニングをしたことを認めろ。

 

私はカンニングをしましたと認めて謝るのが先だろ」

 

と怒鳴ったら、

 

「カンニングしました。悪いことです。ごめんなさい」

 

とぽろぽろ涙を流して謝った。

 

退学になれば、就労ビザが取り消され、

 

日本で働けなくなるので、留学生には一大事である。

 

それでも不正は不正なので、会議を開いて検討し、

 

処分については後で連絡します、と言って帰した。

 

 

うちの学校はカンニングに関してすごく厳しい。

 

真面目に勉強している生徒がバカを見ないためだ。

 

それに、20歳そこそこの学生に不正を許すと、

 

社会に出てから、もっと大きな不正をする可能性が

 

あり、本人のためによくない、という観点もある。

 

 

 

 

夜、焼き鳥屋でシスコ兄貴にこの事を話すと、

 

「ぼくらも学生の時はカンニングしまくってたやん。

 

   怒るだけ怒ったら、大目に見てやったらええやん」

 

と、かなり寛大だ。

 

彼も40歳近くになってから単身アメリカへ渡り、

 

寝る間もなく働きながら看護師の資格を取ったので、

 

苦学生たちの心情も理解できるのだろう。

 

まあ、退学処分というのはハッタリな部分もあるが、

 

常識のレベルが異なる国から来た留学生に、

 

やってはいけないことを教えるのも教師の役目だ。

 

とまあ、教師って大変だ、としみじみ思った僕である。