
ここ数週間、シスコ兄貴と食事することが多いのだが、
彼は、食べ物や飲み物に、とても深いこだわりがある。
まず豚肉を使った食材、とんかつや、とんてきなどは、
脂身が多いという理由で食べない。
また、ラーメンや、うどんやパンなどの小麦類も、
グルテンが血糖値を上げるので避ける。
そして、カレーやエスニック系の料理は、
香辛料が胃腸を刺激するので選ばず、
コンビニの食材に至っては、添加物だらけなので、
ほとんど口にしない。
お酒やソフトドリンクも、糖分のない、
ウーロン茶や、ハイボールを飲むという徹底ぶりだ。

多くの人が、
食べたいものを食べずに我慢する背景には、
痩せてきれいな体になりたい、少しでも長生きしたい、
病気になりたくない、といった、生への渇望がある。
裏を返せば、
死への恐怖が、食べ物への恐怖とリンクしている。
要するに、問題となっているのは、食べ物ではなく、
意識の底に流れている〝恐怖と罪悪感〟なのだ。

香港にいた頃に知り合った、ある日本人女性は、
レストランのメニューを全て食べつくすような、
大食漢なのに、とてもスリムで美しかった。
そんなに大食いなのにどうして太らないのか、
と、質問した僕に、彼女は笑いながら、
「太っている人や、糖尿病や高血圧などの人は、
食べ物を憎みながら口に入れているから、
食べ物に復讐されているのよ!」と答えた。
👇 大食いの彼女の話
食べ物は何もしない。
たとえ、体に良いとされる食材だけを選び抜き、
それだけを食していたとしても、
恐怖でそれをやっている限り、ムダである。
人間、死ぬまでは生きるようにできている。
だから、何の心配もいらない。
自分で人生をコントロールできる、
というのは完全な幻想である。
本当に、何があってもなくても、大丈夫なのだ。