
今日の論文の授業は、ちょっと大変だった。
この授業では、様々なテーマについて話し合う。
主に、アルバイト先の店長あるある、とか、
留学生の就職事情といった、身近な事柄を中心に、
みんなで意見を出し合い、議論を重ねた上で、
それらを各自の視点で文章にしてゆく。
それで今日は、
もともとそんなつもりはなかったのに、
昨日ネパールで発生した大規模デモについて、
ディスカッションをすることになった。
そもそもクラスには、色々な国の学生がいるので、
政治の話題には触れないのが原則なのだが、
この日は、出席を取る時に、ちょっと、
ネパールの学生に訊ねてみたのをきっかけに、
そこから、議論になってしまった。

このカトマンズで起きたデモは、
政府が、サイバー犯罪防止を理由に、
インスタやフェイスブックやユーチューブなどの
SNSを遮断してしてしまったことに端を発する。
その後、抗議デモはどんどん過激化し、
政府は外出禁止令を発令、反発した若者たちが、
今度は別の不満を政府に向け始め、デモは、
20人が死亡する事態にまでエスカレートしていった。

👆 2019年の香港での民主化デモの様子
(僕が住んでいたアパートの前で撮影)
軍事政権下のミャンマーから来ている学生達や、
自国ではデモをすることすらできない中国の学生、
また、共産圏のベトナムから来た学生達からも、
政治の問題点について、様々な意見が出た。
日本語が一番できるクラスなので、
みんな、しゃべる、しゃべる…。
ここには書ききれないので内容は割愛するが、
まだ20歳そこそこの若者が、自分の国のことを、
こんなにも明確な考えを持って話せるなんて、
ホントすごいな、と思った。
僕が20歳の頃は、日本の政治的問題など、
考えたことすらなかった。
👇 香港民主化デモいろいろ
いつの時代も若者が立ち上がるのだ!
と、そんなとき、
一人の生徒が「先生!」と手を挙げて質問をした。
「今の日本の社会で、1番に解決しなければならない
政治的な問題は何ですか?」
へっ?
答えられなかった。
一瞬、何をどう答えていいのか分からなかった。
この学生の質問によって、僕が日本の国について、
何にも考えていないことが明らかになったのだ。
それで、ちょちょ舞ってしまった僕は、
「日本人が減ってゆき、外国からの人たちが…」
みたいなことを言ったら、
「先生は、私たち外国人が問題だって言いたいの?」
と、すかさずツッコまれてしまった。
「その通~りっ!」(竹本ピアノの財津一郎)
とも言えず、なんとか話をそらして授業を終えたが、
とても後味の悪い講義となった。
まあ、そんなダメダメ先生ではあるが、
それでも、こうやって外国の人たちと、
いろんな意見を交わせるひと時は本当に楽しい。
というわけで、トホホ、な一日を赦します。(笑)