
誰かと会話をしている時、
自分が自分と会話しているように思える瞬間がある。
相手は自分の心の一部であり、
相手を通して、自分が自分に何かを語りかけている。
自分が、自我一択で生きていたとき、
相手から語られるのは常に、自分を不安にさせたり、
罪悪感を感じさせるものばかりだった。
しかし、罪はない、と言い張る兄貴の話を信じて(笑)
とりあえず〝白痴のざれ言〟を赦しているうちに、
ひょっとして自分は本当に無罪なのではないか、
と思い始め、やがて相手の自分に対する言動が全て、
正気の自分(兄貴)が、天国認知症の自分に、
本当のことを気づかせようとしているように思えてくる。
例えば、反抗的な学生を目の当たりにしたりすると、
自分が父に反抗している姿を見せられているように
認識されるのだ。
だから、その学生を赦せば、自分を赦すことになる。
こうして、ほんの少しだが、正気が戻ってくるにつれ、
自分がどれだけ天国認知症だったかを思い知る。
それはまるで、変な薬でも飲まされたか、あるいは、
脳に何かを埋め込まれて、全てを操作されながら、
意味もなく、夢の世界を漂っているような感覚である。
「この世界を捨てなさい。物理的にではなく精神的に」
と、アサンデッドマスターであるパーサは言った。
これは、すでに自分が我が家にいることを示している。
はっ、と正気に返って見てみたら、目の前にいた、
上司や夫や妻や店員さんだと思っていた人たちが、
お父さんに変わっていて「え?え?どういうこと?」
みたいな…。(笑)