
👆母方の墓がある永代供養の納骨堂
父方の墓も近々ここへお引越し予定
先週の秋分の日、母とお彼岸の墓参りに行ったのだ。
父方の墓は、お寺の墓地にある普通の石のお墓で、
母方の墓は永代供養付きのボックス式納骨堂にある。
どちらも、高槻の実家の近くにあるので、
朝、母と駅前で待ち合わせ、そこからバスで向かった。
父方の墓では、普通に草むしりをしたり、
水で墓石を洗ったりして、なかなか大変だったが、
この日は、気温が28℃と涼しかったので助かった。

👆2年前90万円だったが今は110万円
しかし、半永久的に追加費用は掛からない
そのあと、母方の墓(?)がある納骨堂に向かった。
ここは、コインロッカーのように扉の付いた棚が
整然と並んでおり、個々のボックスには、
骨壺に入ったご先祖の遺骨が収納されている。
うちは去年、母方の墓地の墓じまいをして、
コインロッカーほどのスペースを90万円で購入した。
ここは駅からも近く、常時お花を供えてくれ、
エアコンも効いており、お茶や線香の提供もある。
費用は最初の90万円のみで、追加費用は一切ない。
それで今回、
同じ場所に父方の墓も110万円で購入したのだが、
墓じまいは、もう少し涼しくなってからになる。

👆いまはまだ広々としているが、多分数年後には、
空きスペースも全部納骨堂になりそう
自分もそう遠くない将来、この箱の中に入るのか、
と思えば、ちょっと複雑な気持ちになった。(笑)
と言っても、それは真実ではないのだが…。
母は、父が好きだったビールを墓前に供え、
長い間、手を合わせていた。
家にある仏壇には、毎日缶ビールをお供えている。
母は、厳しく父の飲酒を管理していた。
これは、父に好きなお酒を好きなだけ飲ませて
あげなかった母の罪悪感から来ているのだろう。
あの時、お父ちゃんにもっとお酒飲ませてあげたら
よかったなあ、と母はことあるごとに言っている。
そういう意味で、お墓や仏壇、というものは、
残された者のためにあるのだな、と、しみじみ思った。

👆お線香は煙の出ないもののみ使用可

👆お寺が経営しているので、住職が毎日、
ここで読経をしてくれる
昼過ぎに墓参りを終え、母とお寿司を食べた後、
妹も合流し、高槻駅前の丸福珈琲でお茶をした。
強化ガラス越しに差し込む秋の日差しを受け、
母も妹も、とても穏やかで優しい表情をしている。
この瞬間、
僕はこの家に生まれて本当によかった、と思った。
決して裕福ではなかったけれど、家はいつも清潔で、
3食きちっと、母が作ったご飯を食べさせてもらえ、
一度も暴力を振るわれなかったし、
わがままもたくさん言え、ケンカもたくさんした。
進路についてとやかく言われることもなかった。
そして88歳の母に、まだ介護の必要はない(笑)
この先、母の死後、ああしてあげればよかった、
こうしておけばよかった、と、納骨堂の前で、
いろいろな幻想を赦している自分が見えたような、
そんな、静かな秋の昼下がりであった。