
👆 山頂でパチリ!
夜行バスを降りてすぐ登山
午前8時、高尾山の登山口に着いた。
荷物(と言っても肩掛けバッグひとつ)があったので、
その日泊まるホテル(登山口の近く)へ預けに行った。
なぜか高尾には、アパのような普通のホテルがない。
八王子のホテルは遠いし、それにクソ高かったので、
結局、つくし姉さんの家からほど近い、
〝Mt.Takao Base Camp〟という4人一部屋の、
ドミトリーに宿泊することにした。(一泊5500円)


ここは登山客が利用する文字通りのベースキャンプで
早朝だったが、チェックインも荷物預かりもしてくれた。
館内は清潔で、カフェもあり、ロッジみたいな感じ。
でも、今にして思えば、このホテルにして正解だった。
つくし姉さんの個展の場所にも歩いて行けるし、
夜の夕食会後も、つくし姉さんと話しながら帰れた。
それに、すぐ隣にファミマとセブンもある。

👆リフトで12分の登山
ほとんど手ぶらで高尾山に登った。
途中までリフトで登るので楽勝だと思っていた。
ていうか、リフトを降りたところが頂上だと思っていた。
しかし、みんなリフトを降りてからも歩いて行く。
「みんなこの道を行くけど、どこへ着くんですか」
と近くの人に聞いてみると「頂上です!」ときっぱり。

👆神社の石段も多く、高齢者の参拝も多い
道は舗装されているので、歩きやすかった。
勾配も緩やかで、行く先々にお店や自販機もあり、
神社の参道を歩いているような感じだった。
見れば、スカートを穿いた人や、革靴の人もいる。
しかし、歩いても、歩いても、山頂に着かない。
登山ルートには60分コースや80分コース等があり、
僕は最長の100分コースを選んでいたらしい。


👆スマホだけ持って登っても大丈夫かも…
山頂には、自販機もお店もトイレも何でもある
これって、夢の牢獄脱出計画に似ている、と思った。
寄り道をしながらゆっくりゆっくりやってゆくか、
時間を短縮して一気に上り詰めるか、
どのコースで行くかは自由だが、
ゆっくりコースは、一見楽なように見えて、
鈍い疲労が長く続き、後半、苦しさが一気に来る。
僕はもう、断然、時間短縮コースでいく。
狂った夢を見続けるのは、もううんざりだから…。
そのために、あらゆる思い込みの夢を赦して、
さっさと、自分がいるべき場所へ戻ってゆく。


👆味噌団子を食べながら
夜行バスの流れで顔がパンパン
最後、ナンチャラ神社のすごい石段を上りつめ、
なんとか頂上へとたどり着いた。
まあ、お団子食べながら、なので達成感はない。
でも、8月に来てたら多分死んでた。
来た道をたどって高尾山駅まで降りると、
土曜日のリフト乗り場には、
大阪万博くらいの長い行列ができていた。
夜行バスで早朝に着いたのは幸いだった。
お陰で、混みあう前に登山ができた。
それに、新幹線だったら高尾山に登ってなかったし、
そういう意味で、兄貴が手配した旅は完璧だった。
つづく…