
駒木野庭園が5時で閉館になり、僕ら三人は、
つくし姉さんが予約してくれていた店へ行くことに…。
予約している時間までまだ間があったので、
庭園のベンチに座り、しばし3人で話をした。
どんな話をしたのかは覚えていないが、
自己紹介的なことと、あとは、写真を撮ったりした。

👆写真は借り物です(撮るのわすれた)
ここは大阪よりも時間がゆっくり流れている気がした。
車が走る音も聞こえなければ、人々の喧騒もない。
どおりで、東京の人が、通勤時間が2時間とかでも、
自然豊かな郊外に住みたがる理由が理解できた。

姉さん行きつけの小料理屋で夕食会をした。
そこは、家族経営のアットホームなお店で、
一応メニューはあるが、
基本、いま作れる料理を出す。(笑)
写真を撮り損ねたのが悔やまれるが、
食べきれないほどテーブルいっぱいに料理が並び、
ワインや日本酒をガンガン飲みまくって、
1人4000円ちょい、と破格だった。

酒を酌み交わしながら、色んな話をした。
ただし、パパさんはバイクなのでノンアル、である。
つくし姉さんのコースに至るまでの話を聞く。
自身のブログでも書いてられるのでいいと思うが、
彼女は警察官の父親との間に、大きな葛藤があった。
彼女は幼い頃から、父親に厳しくしつけられた。
それは、箸の置き方が悪い、みたいな礼儀作法から、
歩き方、話し方、というような些細な所作にまで及び、
あらゆる言動について無限に言われるので、
何が正しいのか、幼い本人は混乱し、
葛藤は増すばかりだった。
やがて、
自分の本音を抑圧して人と差し障りなく接する、
というスタイルが彼女の中で形成されていった。
なんだこの親、ふざけんな、と思う反面、
この抑圧された悲しみこそが、
アーティストとしての彼女の原点となっており、
ご両親からの最高の贈り物のように僕は感じた。
絵描き、小説家、俳優、歌手、ダンサー、など、
アーティストと呼ばれる人たちは、
それぞれ独自の表現方法で、
その〝内に秘めた悲しみ〟を爆発させるからこそ、
人の魂を震わせるような芸術を生み出せるのだ。
👇 〝夜は更けて…〟シリーズ
ハレ師匠しかり、乙女ののりちゃんしかり、
スワットしおちゃんしかり、チコちゃんしかり、
奇跡講座にたどり着いた兄弟たちの多くは、
親との間に大きな葛藤を抱えている。。
大人になって、親との関係性が薄れるにつれ、
こういうトラウマは忘れられ(抑圧され)がちだが、
赦しを実践する際には、必ず向き合わねばならない。
なぜなら、それは、実存を直視しないために、
これまで何度も役柄を入れ替えながら、
繰り返してきた自作自演の一人芝居であるからだ。
そういう意味で彼女は、決して逃げることなく、
真正面から親に扮した自分と対峙し、赦してこられた。
その証拠に、今の彼女は、ご両親への葛藤を、
作品として、大きな愛にまで昇華させているからだ。
というわけで、駒木野の夜はまだまだ続くよ。