
いま、YOUTUBEの映画チャンネルにハマっている。
観るのは主に欧米のB級ホラーで、ネトフリのような
ちゃんとした映画ではなく、やんちゃな高校生たちが、
お屋敷に忍び込んでパーティーをしていたら、
お化けが出てきて1人ずつ死んでゆく、みたいなやつ。
感動もなければ、最後の大ドどんでん返しもない。
ホラー映画はやっぱり秋の夜長には欠かせない。

👆この女優さん、すっごい美人!
そんな時、
おすすめ欄に「STAY」という映画が何度も出てきた。
コメント欄を見れば、最悪の評価ばかりだ。
「難しくて全く分からなかった」「なんだ、夢でした、かよ」
「何度も見直して、あそこのシーンにはこういう意味が、
って言い合う、アレ系の映画ね!」「時間返せ!」
「映像が切れ切れすぎて訳が分からない」「退屈!」
何度も上がってくるので、飛ばし飛ばしで見てみたら、
女優さんがすごい美人。で、ちゃんと見ることにした。

👆死に際のヘンリーに見えた人たちが
新たな幻想の夢の登場人物になった
精神科医サム・フォスターは、同僚の病欠中に
大学生ヘンリーの治療を引き継ぐ。
ヘンリーは「3日後の深夜に自殺する」と宣言し、
予知めいた出来事を語る。
サムは彼を救おうと調査を進めるが、
現実と夢、錯覚と記憶の境界が徐々にあいまいになり、
自分自身の常識や理性までが揺らぎ始める。
と、あらすじを読んでも、ちんぷんかんぷん、である。


👆 壁一面に書かれた〝forgive me〟の文字
見終わって、これは、すごい映画だ、と思った。
この映画は、いま自分が見ている現実は、
自分が見ている自分の夢だ、と教えてくれている。
と同時に、その夢を見させている根底にあるのは、
かけがえのない人を殺してしまった、という罪悪感だ。
前に生きた、かすかな記憶から生まれた妄想の夢…。
死ぬ間際に観た登場人物のイメージが、
今度は役柄を換え、新たな夢を見させる。

「一体何が現実なのか?」
「先生は、現実だよ。僕を救おうとしたけど遅かった。
僕は目醒める」
「君は目覚めているよ。周りを見てみろ。
これが夢なら現実は夢の中だ」
「そんなの残酷すぎるよ。先生には見せたくなかった」
「仏教の教えにあるとおりだな。この世は全て幻」
これらの台詞の裏にある意図がビンビンくる。
「赦してくれ」と呟くヘンリー。
「前輪がパンクしていたんだ。君のせいじゃない」
「だれのせいでもないのよ。謝る必要なんかないのよ」
「大丈夫、大丈夫よ」囁き続けるレイラ。
「あんたが知ってるのは嘘だけだ!」
と言ったヘンリーの言葉が僕の心に刺さる。
まさに、コース兄弟必見の映画である。見るべし!
👇コース視点で見るとかなりイケる映画