
最近、モノをよく失くすのだ。
ていうか、失くなる。
先週、生徒たちの漢字の宿題プリントを、
職員室で採点している途中で授業へ向かい、
戻ると、それらのプリントがごっそりなくなっていた。
他のクラスの教材に紛れ込んでしまったのか、と、
自分の机やキャビネットの中を何度も探すが、ない。
机の隙間に落ち込んでしまったのかも、と思い、
デスクを引いて、見てみるがやっぱり、ない。
仕方がないので、
プリントを無くしました、と言って、生徒達に謝った。

また、秋口によく着る薄手のダウンジャケットが、
どこを探してもないのだ。
クローゼットに入っているはずなのに、ない。
着て出かけた覚えも、ない。
何度チェックしても、やっぱりない。
絶対に失くすはずのないものが失くなるという事実。
これって一体なんなのだろう?
歳を取って物忘れが激しくなった?
自分がちゃんと管理していないからこうなった?
いやいやいやいや、待て待て待て待て…。
罪悪感を強いる自我のささやきを全力で拒否する。
何かを失ったからと言って、何の問題が?
所詮夢であり、自我が見る夢は〝全て〟狂っている。
全部、任せて、なんとかしようとしない。
さっきまであったものが無くなったという思い。
父がいなくなったと思い込んだ時の絶望を、
私が失くしたと思っている物や人の中に見て、
動揺している。