
YOUTUBEで『奇跡の絆』という映画を観た。
友情と家族そして寛容を描いた実話に基づく感動作
ということらしいが、あまり感情移入できなかった。
ストーリーを簡単に言えば、セレブな白人夫婦と、
ホームレスの黒人男性が結んだ愛と絆の物語である。

この映画、描きたい趣旨は分かるのだが、
なんせ、ストーリー展開に説得力がない。
なんであんなに荒くれて暴力的だった黒人男が、
白人女性からちょっと優しくされただけで、
人が変わったように優しくなっちゃったのか?
あの、すっごく頑固で差別主義の白人親父が、
義理の嫁が死んだとたん、
どうして、いとも簡単にいい人になったの?
黒人男が急にインテリキャラになったのはなぜ?
とまあ、ツッコミどころ満載の映画なのだが、
最後のワンシーンのセリフだけがすごくよかった。
「我々が金持ちだろうと、貧しかろうと、中流だろうと、
誰もがみんなホームレスだ。
最後の最後の1人まで、魂の故郷へと返ってゆく。
おかえりなさい…」
そう、どんなものを所有したとしても、
この夢の世界に、真に安らげる家などない。
そのことを思い知るために、僕達はここでこうして、
生き残りをかけた毎日を送っているのだ。