
新学期が始まった。
今年、僕が受け持つクラスは全部で6クラス、
教科は、論文指導とビジネススキルと国際理解だ。
1回90分の授業を週に8コマ教える。
去年は、3クラスを週に5コマだったので、
今年は、クラスも授業数も増えたことになる。
授業数が増えた理由は、
新学期直前で常勤の先生が突然辞められたことと、
去年とまったく同じ教科を今年も教えるため、
家で授業準備をしなくてよくなった点にある。
僕はどうしても手を抜けない性格なので、
1回の授業に3時間くらいかけて授業準備をする。
だが、今年は去年の教材がまるまる使えるので、
準備をする必要が全くない。
先生って初めは大変だけど、一周すれば割とラク、
というのは本当だ、ということを改めて知った。

初めて、朝から夕方まで、ぶっ通しで授業をした。
35人の生徒を相手に、90分の授業を4回する。
さぞかし、ヘロヘロで疲労困憊になるだろう、
と思いきや、案外いけた。
むしろ、昼からだけ5日行くより、
通しで3日やった方が効率がいいことも分かった。
まあ、先生も3年目になると、テキッ、パキッ、である。
しかし、35人のクラスを6つ持つということは、
210人の顔と名前を覚えなければならないことになる。
写真と名前と出身国を書いた座席表をもらったが、
全員の顔が濃すぎて、誰が誰だか全く分らない。
みんながインドの映画で踊っている人に見える。(笑)
もうおっちゃんには無理なので、覚えないことにした。
今回は、上級のクラスだけを持たせてもらった。
ちゃんとした日本語で文が書けるレベルの生徒達だ。
彼らの理解力は早く、論文でのディスカッションでは
色々な意見が出て、とても楽しく授業ができた。
まあ、これからどうなるかは予測できないが、
やっぱり、61歳になって、世界中の若い兄弟たちと、
一緒に時間を過ごせることができてホントに幸せ!
また、こうして先生をさせてもらっていることにも感謝!
クラスの中には、やんちゃな子、妙に反発してくる子、
根暗な子、クールな子、など、いろいろな生徒がいる。
去年までは、いちいち自我の誘惑に反応して、
その都度赦していたが、今年は、
そのままを受け容れ、他人のように振舞う自分を、
すべてまるごと、その場で神へ返してゆく。
まるで、彼らくらい若かった頃の僕が、
「ほら、ちゃんと過去を赦せよ!」と、
いま僕の目の前に出てきているように思えている。