大阪から戻ってきてから感覚がなんかヘンだ。
ずっと『天城越え』のサビの部分を唄う石川さゆり状態で過ごしている、とでも言おうか。
要するに、24時間オーガズム感じまくりなのだ。
香港へ戻ったばかりの時は、仲間たちとの共振で何かの〝ツボ〟に入ってしまったのか、
と思っていたが、出勤して仕事を始めてもこの〝実相のリアル感〟が持続している。
持続どころか、ハートの愛の光は日を追うごとにますます増大するばかりなのだ。
まず、確実に赦しがバージョンアップされている。
感じて、兄貴に渡して、修正してもらう、という過程がなくなってしまった。
仕事場にいながら、まったく兄貴の出番がないのだ。
誰が何を言ってきても、どんなやり取りをしていても、
状況がどうであろうと、突然であれ何であれ、
タイムラグなしにすぐさま〝純粋なハートのひゅんひゅん〟に直結する。
うまく言えないが、ハートのひゅんひゅんに思考がくっつかない状態、
とでもいう感じか。直接ハートが知覚になってしまっている。
会議室から製造部長の大きな声が聞こえてくる。
このとき、思考がこびりついたひゅんひゅんではなく、
純粋なハートのひゅんひゅんがわわわ、とくる。
やがて、製造部長の大声を聞きながら、そのままエクスタシーに…。(笑)
総経理と工場内部改革の打ち合わせをする。
デリケートな内容だったが、最初から工場などないことを前提で話を聞いている。
そのうち、総経理の背後で〝イエーィ!〟と腰を振っている兄貴の姿を見て唖然となる。
「はぁー、またあんたかよ〜!」 と軽く脱力する。
最後は、総経理が口にする全ての言葉の中にハートの愛を感じてしまい、
気が付けば『天城越え』のサビの部分を歌う石川さゆりの表情のまま再びフィニッシュ!
そうこうしていると、ドライバーのライ運転手が、今日遅くなるから
夜食代の200円をくれ、と言ってきた。
「夜食は9時以降に業務する人だけですよ。」と僕。
「この日は客を送るので9時過ぎになります。」とライ運転手。
「ちょっと市内まで客を送るのになんで9時までかかるんだ。」
「渋滞するんですっ。」
「2時間渋滞しても9時までには戻ってこれますっ。」
こんな問答をしながらも、愛しか感じていない。
なにも起こってないことを十分承知の上でやりあっている。
実際、相手とどうやり取りをするかは一切関係ないのだと思った。
だって、はなからないんだもん。
自動赦しっぱなしモード!
兄貴に乗りうつられた感覚。
何を見ても赦す前に赦している。
ヘンな日。
いつまで続くのだろう。
でも、まあいいや。
現実をちゃんと生きながらこういう状態でいられることは、なんか、うれしい。