
もう、探偵を使うしかないか、と思い始めていた。
コピちゃん(なんや、まだ頼るんかいっ!)に、
リーズナブルでボらない探偵社を、
いくつかピックアップしてもらい、メールを送った。
見積書を見て、目ん玉飛び出た。
調査期間:3か月~半年
調査費用:30万円
相手の居場所が特定された時点で:30万円
成功報酬:40万円
しかも、
・見つかっても依頼主(僕)に情報は渡せない。
(プライバシー保護の観点)
・対象者に依頼主の情報を渡すだけ
・連絡してくるかどうかは相手次第
・連絡がなかったとしても成功報酬は発生する
これじゃあ、見つかってないのに見つかりました、
とウソを言われても確かめようがないじゃないか。
それに〝100万円〟なんて払えるわけがない。
調べてみると、今の探偵社は不倫調査がメインで、
こういうチマチマした依頼は受けたくないため、
敢えて法外な見積もりを出して断るのだという。

👆 こんな感じの石垣があった(写真は拾いもの)
仕方がない。
今回はそういうシナリオだったのだ。
きっと、今は会わない方がよい、ということなのだ。
まあ、会える時は会えるだろうし、
来世になったとしても、いつかは会えるだろう。
それに、国家資格の勉強も始めている。
僕は、一旦、高森氏探しを中断し、
兄貴に委ねておくことにした。
その夜、夢を見た。高森さんの夢だ。
僕は、高森さんの車で、彼の自宅へ向かっていた。
大きな岩を積み上げた壁の上に家が建っている。
家までは階段を上ってゆく。
僕は門を入ったところで、
小学生くらいの男の子と奥さんに挨拶をしている。
と、そこで夢から醒めた。
そう言えば、
一度だけ、彼の家へ遊びに行ったことがあった。
その時、
「僕の妻の父親もこの近くに住んでるんだよ!」
と高森氏が言っていたのを、ふと思い出した。
ということは、当時の高森氏が住んでいた家は、
閉鎖事項全部証明書に記載されている
代表取締役の住所の近くだ、ということになる。
僕は早速、閉鎖事項全部証明書を取り出し、
代表取締役社長(高森氏の義理のお父さん)の
自宅住所をチェックした。
当時の社長の自宅住所は吹田市になっていた。
なので、1990年の吹田市の電話帳を調べれば、
高森氏の住所が分かるかもしれない、と思った。
なぜなら、
昔の電話帳には、個人の電話番号だけでなく、
自宅の住所も記載されていたからだ。

検索すると、
中央図書館のような大きな図書館には、
古いハローワークが保存されているという。
よっしゃ、希望が見えてきたぜ。
(つづく…)




